会話の中で相手が言ったことに「私も!」と同調する時、どんな表現を使っていますか?
“I love coffee.” “Me too!” みたいに簡単で使いやすい “Me too!” ばかり使っていませんか?
カジュアルな会話ならこれで全く問題はないのですが、ちょっとかしこまった会話やシチュエーションによっては幼稚な感じがしてしまうこともあります。
そこで今回は “Me too” の代わりに使える “So 〜 I” の基本の使い方と、少し応用した使い方も紹介します!
“So am I”、”So do I” の意味と使い方
冒頭でも書いたように、”Me too.” は普段のカジュアルな会話なら何も問題はありません。私の周りのネイティブもガンガン使っています。
ただ、この表現に限らず、同じ表現を連発して使わない方がよかったり、少し大人な表現として、
- So am I.
- So do I.
のようなパターンも使えるほうが表現の幅が断然広がると思います。
実際に私の周りのネイティブ(特に若者ではない大人)は、普段の会話でも “Me too.” 以外に “So am I.” や “So do I.” のような “So 〜 I.” という表現をよく使っているように感じます。
“So am I”、”So do I” 作り方と使い方
“So 〜 I.” のパターンの最大の特徴であり難しいところは、相手の文章によって「〜」の部分を変える必要があるところです。
“Me too.” ならどんな文章にも “Me too.” で返せるので簡単なのですが、”So 〜 I.” のパターンを使う場合は、そうはいきません。ちょっと変化を加えてあげないといけないんですね。例えば、こんな感じです↓
- I’m from Osaka. −So am I.
「私は大阪出身です」「私もですよ」 - I prefer wine to beer. −So do I.
「ビールよりワインが好きです」「私もです」 - I ate too much. −So did I.
「食べ過ぎました」「私もです」 - I’ve been to Hawaii recently. −So have I.
「最近ハワイに行ってきたんですよ」「私もですよ」 - I’d (=I would) give it a 9 out of 10. −So would I.
「点数をつけるとしたら10点満点中9点だな」「私もそうです」
相手が使った動詞・助動詞にリンクするように “So am I.” だったり “So have I.” だったりと、”so” と “I” に挟まれた部分が変化していますよね。
相手の話をよーく聞いていないとなかなかサッと返せないのが、この “So am I.” パターンの難しいところですが、こればっかりは練習するしかありません。
そして、”So I am.” ではなく、”So am I.” という語順になることも大切なポイントです。
否定形の「私も〜ない」は “Neither am I”
“Me too.” はどんな文章にでも使えると書きましたが、否定形の文章に同調する「私も(そうじゃない)」には使えません。その場合は “Me neither.” を使います。例えば、
- I’m not hungry. −Me neither.
「私はお腹が減っていません」「私もです」
という感じですね。同じように、”So 〜 I” のパターンも「私も(そうではない)」を表したい場合には使えません。ここでも “neither” が登場して、”Neither 〜 I.” という形になります。例文を挙げてみると、
- I’m not from Tokyo. −Neither am I.
「私は東京出身ではありません」「私もです」 - I don’t drive. −Neither do I.
「私は運転しません」「私もです」 - I didn’t have time to eat breakfast. −Neither did I.
「朝食を食べる時間がありませんでした」「私もです」 - I haven’t seen him today. −Neither have I.
「今日はまだ彼を見かけてないな」「私もです」 - I wouldn’t recommend this restaurant. −Neither would I.
「このレストランはおすすめしませんよ」「私もです」
パターンはつかめてきましたか?ここでも “Neither” と “I” に挟まれた部分が変化していますよね。これらは、
- I’m not from Tokyo either.
- I wouldn’t recommend the restaurant either.
などと言い換えることもできますが、”Neither 〜 I” のパターンを使えば相手が言ったことを繰り返すことなく、スッキリ言えてしまいます。
“So are you” や “So do you”、”So is mine” もある
上で紹介した “So 〜 I” や “Neither 〜 I” だけではなく、”I” の部分の主語を変えて使うことも結構あります。例えば、
- You look amazing. −Thank you. So do you.
「すごく素敵だね」「ありがとう。あなたもね」
みたいな感じです。ここでも “So” の後ろの順番に気をつけてくださいね。”So do you.” で「あなたもね」という意味になります。さらに “you” でもなく、人以外のものが入ることもありますよ。
- My flat is very small. −So is mine.
「うちのマンション(アパート)めっちゃ狭いんだよね」「うちもだよ」 - Your hair looks great. −Thank you! So does yours!
「髪型ステキだね」「ありがとう。あなたもね!」
といった感じです。これらも会話の中でよく耳にするように思います。
1つの文の中で使うことも
これまでは会話の中で相手が言ったことに「私も」と返すパターンを紹介してきましたが、最後に【1つの文の中で使うパターン】を簡単に紹介しましょう。例えば、
- My kids loved the movie and so did I.
「うちの子ども、その映画すっごく気に入ったのよ。私もね」
みたいに、最初に何かを述べてからその後で「〜もまたそうです」と付け加える使い方ですね。他にも、English Grammar in Useに分かりやすい例文が載っていました↓
English Grammar in Use
- Sue hasn’t got a car and neither has Martin.
スーは車を持ってないし、マーティンも持ってない- I passed the exam and so did Paul.
私は試験に受かって、ポールも受かった
こういった【文の中で使うパターン】も会話でちょくちょく耳にします。特に、上の例文のように、
- and so 〜 三人称
- and neither 〜 三人称
となる場合にはとてもよく使うので、こんな表現があるというのは覚えておくといいかもしれません。
その他の「私も」の英語表現
以下のコラムでは「私も」と言いたい場面で役立つフレーズを紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。日常会話でサラッと使えるようになるのは、練習あるのみです!
■”Nice to meet you.” の返し方のコラムでは、いろんな挨拶で使える「私も」を紹介しています↓
■レストランやカフェで誰かと同じものを注文する時の「私も」はこちら↓