ニュージーランドから日本に帰ってきて、赤ちゃん・子ども関連のもので、カタカナ語だけど英語での呼び方とは少し違うものが結構あるな、と感じました。
そこで今回は、その中から「ベビーカー」「チャイルドシート」「スタイ」を英語では何と呼ぶのかを取り上げたいと思います!
そして、車の後部ガラスによく貼られている「BABY IN CAR」というステッカーについて思ったことも最後にシェアしています。
「ベビーカー」は英語じゃない?
「ベビー(baby)」も「カー(car)」もちゃんとした英単語なので、“baby car” で通じそうですよね。
でも「ベビーカー」は和製英語です。“baby car” と言うと、赤ちゃんが乗るおもちゃの車を想像されるかもしれません。
では「ベビーカー」は英語で何と言うのかというと、ニュージーランドでは周りの人たちは、こんな単語を使っていました↓
- pram
- buggy
- stroller
- pushchair
“pram/buggy/pushchair” はイギリス英語で、“stroller” はアメリカ英語でよく使われるようです。ニュージーランドは基本的にイギリス英語の単語がよく使われるのですが、これに関しては “stroller” も使われています。
“pram” はもともと、赤ちゃんを寝かせて運ぶ箱形の乳母車のことですが、普通のベビーカーのことも “pram” と呼ぶ人がニュージーランドには結構たくさんいます。

「チャイルドシート」を英語で言うと?
赤ちゃんや小さな子どもが車に乗るときに使う「チャイルドシート」。
海外でレンタカーを借りるときに、小さいお子さんがいる方は借りることもありますよね。
これは “child seat” でも通じなくはないと思います。でも、別の名前で呼ばれることが多いです。それは、
(child) car seat
です。直訳すると「車の座席」なので、何か言葉が足りないような気がするかもしれませんが、チャイルドシートはほぼこう呼ばれています。

そして、“car seat” の中でも特に、新生児を乗せて使うキャリー型のものを “(baby/infant) capsule*”、少し大きい子ども用のものを “booster (seat/cushion)” と呼びます。
*capsule の発音はイギリス英語では /ˈkæp.sjuːl/ なので「カプセル」ではなく「キャプシュール」みたいな感じになります。
「よだれかけ」「スタイ」を英語で言うと?
赤ちゃんの「よだれかけ」「食事用エプロン」のことをいつの頃からか「スタイ」というおしゃれな名前で呼ぶようになりましたよね。
なので「よだれかけ」は英語で「スタイ」だと思っている人も多いと思います。でも、そうではないんです。英語で「よだれかけ」は、
bib
と言います。
「スタイ」という発音の “sty” という英単語も実際にはあるのですが、これは「豚小屋」「汚い/散らかった場所」「(瞼にできる)ものもらい」という意味なんです。全然違いますね(笑)
では、なぜ「よだれかけ」を日本では「スタイ」と呼ぶようになったのでしょうか。
一説によると、スウェーデンに拠点を置くベビービョルン社のプラスチック製エプロンを、輸入販売業者が「スタイ」と名付けて販売し、これが大ヒットしたことから「スタイ=よだれかけ」が定着したと言われています。
ステッカーの “BABY IN CAR” は英語なの?
“BABY IN CAR” と書かれたステッカーやサインを貼っている車を見かけることがありますよね。
これは「赤ちゃんが乗っています」という意味だと思うのですが、ニュージーランドにも似たようなものが売っていました。
でも、表記がちょっと違うんです。英語では、
BABY ON BOARD
と書かれています。“baby in car” とは言わないんですね。
“on board” とは「(飛行機や電車、船など)に乗って」という意味でよく使われるフレーズなので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
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