ずいぶん前の記事ですが、JAPAN TODAYというウェブサイトに『The top 10 words to describe Japanese people (according to foreigners)』という記事が載っていました。
外国の人から見た「日本人(の国民性)を表す言葉」ってどんなものだと思いますか?
このコラムでは日本人の国民性や性格・気質・特徴を表す単語とともに、ニュージーランド人の国民性を表す単語やフレーズも紹介します。
これが日本とは全く違っていて、なかなか面白いことになっています。
日本人の国民性を表すキーワードとは?
まずは日本人に特徴的な気質や性格・国民性を表す英語表現から見てみましょう。
あなたならどんな単語を思い浮かべますか?”hard-working” や “polite” などでしょうか。
私自身、海外の人が日本人に対してどんな印象を持っているのか興味があるので、実際に日本に行ったことのある(または、住んでいたことのある)ニュージーランド人には日本人の印象を聞くことがあります。
その時の話は後で出てきますが、まずは冒頭に出てきた記事の話に戻りましょう。
外国の人はどんなふうに日本人を表したのでしょうか?
記事には説明もありますが、単語だけを抜き出してみると、こうなりました↓
- Polite
- Punctual
- Kind
- Hard-working
- Respectful
- Shy
- Intelligent
- Grouping
- Formal
- Clean
日本人の国民性を表す単語
どうですか?あなたが思っていた単語は入っていましたか?
もちろん日本人全員がこれに当てはまる、というものではありませんが、一般論としては面白いと思います。
“polite”、”kind”、”shy” などは何となく想像がつきますが、”punctual” も登場しましたね。
待ち合わせなど、時間に正確なのは日本の最大の特徴かもしれません。
そして、私がニュージーランド人に聞いた日本人の印象として必ず出てくる単語が “respectful” でしたが、やはりここにも出てきました。
私が日本人を “respectful” だと特に意識することはあまりないのですが、小さい時からその中で育ったので分からないだけかもしれません。異文化の人の目には日本人は “respectful” と映っているようですよ。
また、記事の文中に “outspoken” な日本人はあまり見かけない、というような記述があるのも興味深いです。
“outspoken” とは英英辞書によると、
saying exactly what you think, even if this shocks or offends people
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
簡単に言うと、言いにくいこともズバッと言ってしまう「率直な」という意味ですが、確かに日本人にはあまりいないタイプかもしれません。
特に海外で出会う「海外旅行に来ている日本人」は英語のスキルの問題もあって、余計に “outspoken” な人はそれほど多くない、と書かれているのも興味深いですね。
日本語では “outspoken” な人も、英語になると急に口数が少なくなる、というのも分からなくありません。
ニュージーランドの国民性を表す単語は?
次に、ニュージーランド人を表す単語を見てみましょう。
ニュージーランド人の国民性や気質を表す形容詞は、上で紹介した日本人のそれとはかなり異なります。
ここでは「典型的なニュージーランド人ってこんな感じだよね」と言われる時によく使われる単語やフレーズを紹介しましょう。
- Friendly
- Relaxed
- Laidback
- Accepting
- Welcoming
と、だいたいこんな感じです。
『The world’s friendliest countries』というランキングで、ニュージーランドは7位に選ばれたことからも、”friendly” はニュージーランド人を表すときには欠かせない形容詞です。
3つ目の “laidback” は普段あまり耳にしない単語かもしれませんが、これもニュージーランド人をかなり的確に表している単語だと思います。英英辞書の定義では、
calm and relaxed; seeming not to worry about anything
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
です。”relaxed” と重なるところがありますが、悩んだり心配しすぎることもなく新しいことにどんどん挑戦したり、いつでも肩肘張らずにリラックスした感じの人がニュージーランドにはとても多いです。
それが4つ目と5つ目の “accepting” や “welcoming” にも通じるのかもしれませんが、新しいものを受け入れたり「とりあえずやってみよう」という、これまたニュージーランド人をよく言い表す “can do attitude” や “do it yourself attitude” に繋がっているのかもしれません。
“can do attitude” とは、物事に対して「できるんだ」というヤル気と意気込みを持っている姿勢を表す言葉です。
ちょっと難しそうなことでも、あまり尻込みせずにやってみる “can do attitude” の人がニュージーランドには多いように思います。
両国民のタイプの違い
日本人を表す単語と、ニュージーランド人を表す単語の違いは一目瞭然ですね。
日本人を表す単語を思い浮かべた時に真っ先に “relaxed” は出てこないと思いますし、ニュージーランド人を表すときに “formal” は使わないと思います。
もちろん日本人にも “relaxed” な人がいたり、ニュージーランド人にも “formal” な人はいるので、あくまでこんな傾向があるよというだけで、自分や人の性質や気質なんかを表すときに今回紹介した英語表現が役立てばいいなと思います。
■”relaxed” の意味と使い方はこちらコラムで詳しく紹介しています↓