先日、子どもと一緒に『たべっ子どうぶつ』を食べていた時のこと。
ビスケットに書かれた英語を一つ一つ確認しながら食べるのは ‘あるある’ だと思うのですが、食べていくうちに “PEAFOWL” と書かれた動物が出てきました。
さて、“peafowl” って一体何なのでしょうか?
“peafowl” の意味は「孔雀(くじゃく)」
先に正解を書いてしまうと、
peafowl=孔雀(くじゃく)
です。でも、多くの人は「孔雀=peacock(ピーコック)」と覚えているのではないでしょうか?
実は “peafowl” も “peacock” もどちらも「孔雀」で間違いありません。ただ、指しているものがちょっと違うんです。
“peacock” と “peafowl” の違い
“peacock” と “peafowl” の違いはこうです↓
- peacock:オスの孔雀
- peahen:メスの孔雀
- peafowl:オスメス区別しない「孔雀」
つまり、孔雀の中でも、鮮やかな羽が美しい「オスの孔雀」が “peacock” で、“peafowl” はオスとメスを区別しない呼び方の「孔雀」というわけです。メスは “peahen” と言います。
皆さんは孔雀のメスを見たことがありますか?下の写真の左が “a peacock (male peafowl)” で、右がメスの “a peahen (female peafowl)” です↓
ちなみに、“peafowl” は複数形でも “peafowl” です。複数形の ‘s’ はつきません。なので「2羽の孔雀」は “two peafowl” です。
また、“peafowl” の発音は /ˈpiː.faʊl/ なので「ピーファウル」に近いです。たべっ子どうぶつのパッケージには「ピーフォール」とカタカナで読み仮名がふられているのがちょっと残念です…。
“fowl” ってどんな意味?
動物のオスとメスで呼び方が変わることは英語では結構よくありますが、孔雀は「にわとり」の呼び方に似ています。
- rooster, cock:雄鶏(おんどり)
- hen:雌鶏(めんどり)
ただ、にわとりの場合は、オスメスを区別しない呼び方は “chicken” です。では、“peafowl” の “fowl” って何なのでしょうか?英英辞書を引いてみると、
ロングマン現代英英辞典
- a bird, such as a chicken, that is kept for its meat and eggs, or the meat of this type of bird
- [old use] any bird
と書かれてあります。1は「家禽(かきん)」つまり、食肉や卵のために家畜として飼われる鳥という意味です。孔雀の場合は2つ目の「鳥」という意味で使われているのかもしれませんね。
“peacock” でもOK
オスの孔雀が “peacock” だと紹介しましたが、一般的に鳥の種類としての「孔雀」を表すときにも “peacock” は使えるんです。
つまり、日本語で「孔雀」と言うのと同じ感覚で、メスを含めて “peacock” と呼んでも間違いではありません。
実際にナショナル・ジオグラフィックのウェブサイトにも、
The term “peacock” is commonly used to refer to birds of both sexes. Technically, only males are peacocks. Females are peahens, and together, they are called peafowl.
NATIONAL GEOGRAPHIC
と書かれています。ただ、一般的な種類を表す場合にはやっぱり “peafowl” もわりとよく使われていると思うので、覚えておくとどこかで役に立つかもしれません。
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