「ラック」を英語で言うと?実は4種類もあった!

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英語の「グッドラック!」や「マガジンラック」「ハンガーラック」などは日本語になっていますよね。

では、これらを英語できちんと書けますか?

実は「ラック」を表す英単語は、スペリング違いで4つもあるんです。それぞれの意味とスペリングを確認してみましょう!

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「ラック」の英語は4種類

カタカナで書くと「ラック」になる英単語は4つあります。それらは、

  • luck (発音は /lʌk/)
  • lack(/læk/)
  • rack(/ræk/)
  • ruck(/rʌk/)

です。スペリングが違うので、発音ももちろん違いますね。

では、これらはそれぞれどんな意味なのか見てみましょう!

「運、幸運」を意味する “luck”

まず最初の「ラック」は “luck”。これは「」とか「幸運」といった意味があります。

なので「グッドラック!」は、

  • Good luck!

になります。他にも “luck” を使って、

  • Wish me luck!
    私の幸運を祈ってて!

と言ったりします。“luck” は「成功」みたいな意味で使われることも多い単語で、

  • Have you had any luck getting tickets for ○○?
    ○○のチケット取れた?

みたいに使ったり、短くして、

  • Any luck?

なんかもよく使います。これも「うまくいった?」といった意味で、何かを探している人に対して使うと「見つかった?」、新商品を買いに徹夜で並んだ人に対して使うと「買えた?」みたいなニュアンスになります。

他にも、仕事を探している人が、

  • I’ve had no luck so far.

というと「これまでのところ(職は)見つかってない」ということになります。

4つの中でもこれはカタカナの「ラック」に発音が一番近いので、それほど難しくないですが、これから紹介する3つの「ラック」はきちんと発音しないと “luck” に聞こえがちなので、注意が必要です。

「不足」を意味する “lack”

カタカナ語にはなっていませんが、英語で「不足」を表すのが “lack” です(発音は /læk/)。

たいてい “lack of 〜” という形で使われて「〜不足」を表します。

  • lack of experience:経験不足
  • lack of information:情報不足
  • lack of exercise:運動不足
  • lack of sleep:睡眠不足

また「欠如」と訳した方がしっくりくることもあって、

  • lack of confidence:自信の欠如
  • lack of respect:敬意の欠如
  • lack of interest:関心の欠如
  • lack of leadership:リーダーシップの欠如

などもよく使われます。
そして、意外と見落としがちですが “lack” には「〜がない、〜を欠く」という動詞の意味もあります。

  • The organization lacks transparency.
    その組織は透明性を欠いている

「ラック、棚」を意味する “rack”

そして「マガジンラック」「ハンガーラック」「ワインラック」みたいな「」を表す「ラック」は “rack” です(発音は /ræk/)。

“rack” とは物を置いたり吊るしたりする、フレーム(枠組み)や金網、フックなどで出来ている「棚」や「〜掛け、〜置き」のことで、本棚みたいに側面と背面が板などで覆われている棚は “shelf” と呼ばれることが多いです。

  • magazine rack:マガジンラック
  • wine rack:ワインラック
  • shoe rack:シューズラック
  • garment/clothing/clothes rack:ハンガーラック
  • towel rack:タオル掛け
  • dish rack:(洗った食器を置く)水切りカゴ
  • storage rack:物置きのラック

また、“rack” には「(羊や豚の)あばら部分の肉」という意味もあるんです。

ニュージーランドは「ラム肉」が美味しいですが、下の写真のような骨付きの塊肉は “rack of lamb” もしくは “lamb rack” と呼ばれます。

©️日刊英語ライフ

この “rack of lamb” がくせ者で、レストランで注文する時に「ラックオブラム」と言ったら絶対に通じないんです。私はこれが大好きでよく注文していたのですが、“Pardon?” と聞き返されたことが何度かあります(笑)

“rack” は /ræk/、“lamb” は /læm/、日本人にとってはかなり難易度高めな発音ですが、ニュージーランドの “rack of lamb” は最高に美味しいので、旅行中に食べたい人はしっかり練習しましょう!

“ruck” の意味とは?

最後は “ruck” です(発音は /rʌk/)。これは日常会話にはほとんど出てきません。

が、ラグビーの試合で「ラック」というプレーの名前を耳にしたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。

私はラグビーは詳しくないですが、タックルで倒されたプレーヤーが地面にボールを置いて、そのボールを奪うために両チームが密着して押し合うプレーのことを言うそうですよ。

英英辞書を見ると、その「ラック」を形成しているプレーヤーの集まりを “ruck” と呼ぶようです。

そして、もうちょっと身近な “ruck” は「リュックサック」に使われています。これは英語で書くと “rucksack” です。

「リュック」の英語としては “backpack” のほうが断然よく使われていますが、イギリス英語では “rucksack” も使われるようで、私も実際に何度か耳にしたことがあります。

ただし、発音は「リュックサック」ではなく /ˈrʌk.sæk/ なので「ラクサック」に近くなり、アクセントは最初にきます。ご注意を。

今回は4つの luck / lack / rack / ruck を紹介しましたが、スペリングが曖昧なままだと正しい発音はできないので伝わりにくくなります。しっかりスペリングを覚えましょう!

■英語の「カーブ」もスペリング違いで4つあります↓

■「クラッシュ」も3つのスペリングがあってややこしいんです。「カークラッシュ」を英語で書くと?

■カタカナ読みをしてしまうと「ロー」になってしまう英単語も、正しい発音では「ロー」ではない??

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