「心配する」という言葉、普段の生活でわりとよく使う人はいませんか?
人によるのかもしれませんが、私は日本で英会話を習い始めた頃、この言葉をよく使っていた記憶があります。
なぜ覚えているのかと言うと、”I worry about …” か “I’m worried about …” のどちらを使ったらいいのか分からず、いつも悩んでいたんです。
皆さんの中にも “I worry” と “I’m worried” の違いがよく分からない…という方はいませんか?
“worry” の意味は?
“worry” と “be worried” のそれぞれが、どんなふうに使われるのかを見ていきましょう。
まずは、”worry” の意味を英英辞書で見てみると、こんなふうに書いてあります↓
to be anxious or unhappy about someone or something, so that you think about them a lot
ロングマン現代英英辞典
- I worry about my daughter.
- You’ve really got no need to worry about your weight.
誰か(何か)のことが不安だったりして、そのことをたくさん考えている、気にしているということですね。
では、次に “be worried” の意味を見てみましょう。
“be worried” の意味は?
これも、同じ英英辞書から “worried” の意味を引用してみると、
unhappy because you keep thinking about a problem, or about something bad that might happen
- We were really worried about him during the divorce.
- You should have called me. I was getting worried.
と書かれてあります。この2つの例文と、上の “worry” を使った例文とを見比べてみてください。何が違うのか分かりましたか?
“worry” と “be worried” の違い
この2つの違いは微妙なものですが、ニュアンスが少しだけ違います。
まずは”worry” を使った例を見てください。
「娘のことを心配している」「体重のことを気にする」は心配する行為を表していますが「常々・いつも」気にしている(たくさん考えている)ということです。
動詞を現在形で使うのは「いつもそうしている」という【習慣】を表す場合なんです。
例えば、”I work from 9 to 5.” は「9時から5時まで働いている」という、いつもそうしている【習慣】を表していますね。
これと同じで、「いつも心配している」という習慣を表しているのが “I worry” です。それに対して、”be worried” を使った例文は少し違います。
この “worried” は「心配して」という意味で、もはや形容詞のように使われていて、ある特定の時点で、何か悪いことが起きるのではと具体的なことを心配している状態を表しています。
常々いつも心配しているわけではなく、何か良くないことが起きるんじゃないか…という特定の時点での心配を表すのが “be worried” です。
“worry” と “be worried” の違い、まとめ
- 常々いつも心配している、気にかけている → worry
- 特定の時に何か具体的な心配をしている状態 → be worried
となります。私の個人的な意見ですが、会話の中では特定の状況のことを話すことが多いので “I worry” よりも “I’m worried” の方が断然よく耳にするように感じます。
また、”began to worry” のように “to” の後ろでは “be worried” ではなく、”worry” を使う傾向があります。
何か心配なことがあれば、今回紹介した “I’m worried (about)” や “I worry (about)” を使って誰かに話してみてくださいね。そうするとちょっとは心配が和らぐかもしれませんよ。
■”worried” と “concerned” の違いとは?
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