「蜂(ハチ)を英語で言うと何?」と言われたら、多くの人は「bee」と答えるのではないかと思います。私もニュージーランドに渡るまでは「蜂=bee」しか知りませんでした。
ところが、あることがきっかけで “wasp” という単語を知り、”bee” とは全く違うものだと知るようになったんです。
今回はそんな “bee” と “wasp” の違いを私の経験を交えて紹介したいと思います。
「蜂」には “bee(s)” と “wasp(s)” がいる
ニュージーランドのカフェで働いていた時に、こんなことがありました。
外の席のあたりにハチがいたので「”bees” がいるから気をつけてね」とお客さんに言ったら、お客さんは「OK!」と気にする様子もなく外に行き、少しして「”wasps” がいるわよ」と言いに戻って来ました。
私はその時は “wasp” がどんな生き物か知らなかったので、”bee” の一種なのかな?ぐらいに思っていました。
ところが、そこからニュージーランドでの生活が長くなり、”bee” と “wasp” は全く別物だということが分かったんです。
日常生活で登場する「ハチ」を表す英単語は主に2つ、それが “bee” と “wasp” です。複数形だとsがついて “bees”、”wasps” となります。
いろんな種類のハチがいるので今回は特徴的な違いを紹介したいと思いますが、種類で分けられるのはもちろんのこと、大きな違いをめちゃくちゃ簡単に言ってしまうと【人が危険と感じるかどうか】です。
“bee” とは?
“bee” とは花から花へ飛び回って、幼虫のエサのために花粉や蜜を蓄えるハチのことを言います。「ミツバチ」は “honeybee” なので “bee” の仲間ですね。
“bee” はわりと温厚な性格で攻撃性が低く、巣に近づいたり攻撃したりしない限り、刺してこないと言われています。
ミツバチ以外の代表的な “bee” である「マルハナバチ」はニュージーランドにもたくさんいて、英語では “bumblebee” と呼ばれます。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、体はずんぐり大きく毛むくじゃらの丸っこいハチです。”bee” の仲間は毛がモサモサしているのも大きな特徴です。
マルハナバチは離れた場所からも聞こえるほど大きなブーンという羽音がします。これが近づいてくると私は恐怖を感じずにはいられませんでしたが、そんなマルハナバチですら “bee” なので、ニュージーランドの人たちは「かわいい、怖くないハチ」という認識でした。
総じて、”bee” は花粉を運ぶためとても大事な生き物だと捉えられていたのが印象に残っています。
“wasp” とは?
それが “wasp” になると「より攻撃性の高い危険なハチ、害虫」という認識になります。
“wasp” にもいろんな種類がいますが、見た目の特徴としては “bee” のような毛はなくツヤッとしていて、スレンダーでウエストあたりがキュッとくびれています。足も “bee” よりも細くて、ミツバチと違って何度も刺すことができる針を持っているのも大きな特徴です。
また、”wasp” は花の蜜や樹液など糖分を主食にしているものの、幼虫のエサにするために昆虫や芋虫を狩ったり、その中に卵を産みつけたりする種類もいるようですよ。想像するだけで恐ろしいですが、植物をダメにしてしまう害虫を駆除してくれるという点でメリットもあるようです。
そして、”wasp” の一部の種類は “hornet” とも呼ばれます。”wasp” の中でも大型の種類のもので、スズメバチなんかはこれに含まれます。刺されると “wasp” よりも痛いとされています。
“wasp” も “hornet” も、その攻撃性のために “bee” と違って嫌われがちです。
bee/wasp/hornet の違い、まとめ
上で紹介したのが、大まかな “bee” と “wasp/hornet” の違いです。”bee” と “wasp” は全く違うものとして英語では使い分けられているので、ぜひ覚えておいてくださいね。
危険度が高いので人から嫌われたり、恐れられたりするのが “wasp” です。
今考えてみれば「”bee” がいるよ」と言われて “wasp” がいたら文句を言いたくなるのも分かります(笑)当時の語彙力がなかった私に接客されたお客さん、ごめんなさい。
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