ネイティブがよく使う “be supposed to” の意味と使い方

“be supposed to 〜” って学校で習いましたよね。

私自身はニュージーランドで生活を始めるまであまり使いこなせていませんでしたが、ネイティブは日常生活でとてもよく使います。娘が5歳の時、教えたわけでもないのに、学校で周りの会話からいつの間にか覚えて使っていて驚いたのを覚えています。

それぐらいよく使われる “be supposed to 〜” ですが、意味や使い方がイマイチ分かりづらいと感じていませんか?

今回は “be supposed to” が持つイメージから、その意味と使い方を紹介します!

目次

“be supposed to 〜” の意味は?

be supposed to do/be something” はよく、こんなふうに訳されます。

  • 〜することになっている
  • 〜しなければいけない
  • 〜するはずである
  • 〜らしい、本来〜なものだ

このうち、日常生活で特によく使われるのが上の3つだと個人的には思います。

なので、今回はこれらの使い方を紹介していきたいと思いますが、それには “be supposed to 〜” がもつ大きなイメージを掴むことが大切です。そのイメージとは、

予期

です。“be supposed to 〜” を使うときには「予期(当然そうなるものと予測)している状況がある」というイメージをしっかり持っていると、グンと理解しやすくなると思います。

“be supposed to 〜” の使い方

私が思う “be supposed to 〜” の絶対に覚えておきたい使い方は大きく分けて3つです。1つずつ見てみましょう。

使い方①「〜するはず、〜することになっている、〜するべき」

以前、娘と家で遊んでいた時に、こんなことを言われました。

  • You are supposed to sit here, Mummy.
    お母さん、ここに座らないといけないよ

日本語訳は「座らないといけないよ」でも「座ることになってるよ」でもいいのですが、娘は私がある特定の場所に座ることを「予期」しているんですね。

ルールや規則・決まり事、あるいは習慣などで「〜するはずだ」と予期されていることを表すときにも使われます。

“be expected” や “be required” のニュアンスで、ルールや決まりによって「〜することを予期されている」や、予期されているから義務で「〜しなくてはいけない」と考えるとしっくり来ると思います。

  • What am I supposed to do?
    私は何をしたらいい?(何をすることを予期されていますか?)
  • I’m supposed to start work at 8.30am.
    朝の8時半に仕事を始めることになっています
  • You are supposed to wear your seat belt.
    シートベルトをしないといけないよ
  • What are you doing here? You’re supposed to be at school.
    ここで何してるの?学校にいるはずでしょ

また、予定や約束を表すときにも使われますが、これも「予期している状況がある」というのは同じです。

  • I’m supposed to meet Mr Harris at 2pm.
    ハリス氏と2時に会うことになっています
  • What time am I supposed to be there?
    何時にそこにいればいいですか?
  • This isn’t what I’m supposed to be doing.
    これは私がやるはずのことではない(今やるべきことではないことをやっているニュアンス)

使い方②過去形の “was supposed to” は「〜するはずだった」

過去形の “was supposed to 〜” や “were supposed to 〜” は「〜するはずだったけど、しなかった」を表すときにとてもよく使われます。

予期していた状況と実際は違った、ということですね。

日本語でも「〜するはずだった」と言えば「実際は違った」というニュアンスですよね。

  • I was supposed to be working this weekend.
    今週末は仕事のはずだった(実際は働かなかった)
  • Where were you? You were supposed to be here an hour ago.
    どこにいたの?あなたは1時間前にここにいないといけなかったのよ(実際はいなかった)
  • The meeting was supposed to end at 5pm.
    ミーティングは5時に終わるはずだった(実際は終わらなかった)
  • The event was supposed to be held in 2021, but it was cancelled due to Covid.
    イベントは2021年に開催されるはずだったけど、コロナで中止になった

と、こんな感じです。

使い方③否定形の “be not supposed to 〜” は「〜してはいけない」

否定形の “be not supposed to 〜” はルールや決まりで禁止されている〜してはいけない」を表します。“be not allowed” ということですね。

  • You’re not supposed to park here.
    ここに駐車してはいけません
  • I’m not supposed to tell anyone.
    誰にも言ってはいけないことになっている
  • You’re not supposed to be here.
    君はここにいてはいけないよ

“not” の位置に注意してくださいね。

他にはこんな使い方も…

他にも、“be supposed to 〜” は「〜らしい」「本来は〜なものだ」なんかを表すときにも使われます。これは、

used to say that something is believed to be true by many people, although it might not be true or you might disagree

ロングマン現代英英辞典

という、多くの人がそう思っているから「〜らしい」や、一般的にそう思われている、という意味です。自分は実際にはどうか知らない、もしくはそうは思わないけど、というニュアンスを含むことがあります。

  • The film is supposed to be good.
    この映画は良いらしい
  • Exercise is supposed to be good for you.
    運動は体にいいとされている
  • Learning is supposed to be fun.
    学ぶことは本来楽しいものである

この使い方は、上で紹介した使い方①〜③に比べると出てくる頻度は高くないと思います。一気にそんなにたくさん覚えられない、という方はとりあえず①〜③の使い方をマスターするといいかもしれません。

いくつかの使い方を紹介しましたが、いずれも「予期される状況がある」というのが共通のイメージです。日常会話で本当によく出てくるので、イメージを掴んで会話に役立ててくださいね!

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