英語っぽいのに通じない単語たち8 飲み物編

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また忘れた頃にやってきました、久しぶりの和製英語のコーナーです。
過去には食べ物編をお届けしましたが、今日は飲み物編です。

今回のコラムでは、前回紹介した「ハイテンション」と同じく、完全な和製英語ではないものの、日本語と英語ではニュアンスが違う単語を紹介したいと思います。

単語自体は英語として通じてしまうので、もしかしたら通じない和製英語よりもタチが悪いかもしれません。

「ジュース」と “juice” は違うもの?

まさかジュースが和製英語だとは思ってもみないですよね?
その通り、ジュースは英語です。英語で “juice” はちゃんと通じます。

でも、日本語と英語の「ジュース」では微妙に意味が違うんです。
どう違うのでしょうか?

例えば、花子さんは海外旅行中に喉が渇いたのでカフェに入りました。冷たい炭酸のジュースが飲みたいとします。

ウェイター:What would you like to drink?
花子さん:What kind of juice do you have?
ウェイター:We only have orange.
花子さん:You don’t have coke?
ウェイター:Coke? Yes, we DO have coke.
花子さん:???

花子さんは混乱してしまいました。

ウェイターは「オレンジジュースしかない」と言いながらも「コーラもあるよ」と言っています。では、なぜ「コーラとオレンジジュースがあるよ」と言ってくれなかったのでしょうか?

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その原因は英語と日本語の意味の違いにあるんです。
本来、英語で “juice” とは「果汁、野菜の汁、肉汁」ですが、他にもオックスフォード新英英辞典によると、

a drink made from fruit or vegetable juice

という意味があります。
果汁を使ったフルーツジュースや野菜ジュースしか “juice” と呼ばないんですね。

でも、日本ではオレンジジュースはもちろん、コーラ、ジンジャーエール、カルピスなんかもひっくるめて「ジュース」と呼んだりします。

花子さんはその意味で「どんなジュースがありますか?」と聞いたのに、ウェイターは「どんなフルーツジュースがありますか?」と理解したので「オレンジだけです」という答えになってしまったんですね。

Orange Juice

では、コーラやジンジャーエールって、英語では何て呼ばれるんでしょうか?

これらは炭酸飲料なので「発泡性の」という意味の “fizzy” を使って “fizzy drink” と呼ばれます。
また “soft drink” と呼ばれることも多いです。

でも、ここで注意しないといけないのは、日本の「ソフトドリンク」にはコーラやジンジャーエールだけでなく、コーヒーや紅茶、お茶が含まれていることが多いですが、ニュージーランドではこれらが “soft drink” に含まれることはほとんどありません。

なので、ドリンクメニューには “soft drinks”、”juice”、”coffee”、”tea” と、分けて書かれているか、もしくは全部ひっくるめて “non-alcoholic drinks” と表記されることもあります。

「サイダー」と “cider” は違うもの?

日本では三ツ矢サイダーやキリンレモンのような飲み物を「サイダー」と呼びますが、これもこのままだと英語では通じません。

「サイダー」は通じないというよりも、”cider” と注文すると全く違うものが出てきます。
英語の “cider” とは、

an alcoholic drink made from fermented apple juice

なんです。
発酵させたリンゴ果汁から作られた「お酒」になってしまいました。日本では「シードル」と呼ばれたりしますよね。

“cider” にはリンゴの他にも洋梨などを使ったものもありますが、結局はお酒です。
日本の「サイダー」を期待して、海外のレストランで子ども用にと思って “cider” を注文してしまうと、お酒が出てきてしまうので要注意です。

Monteith's Crushed Apple Cider (with potato salad!)

では、日本でいうちょっとレモン味の「サイダー」を注文したい時は、英語で何て言えばいいんでしょうか?

ニュージーランドには三ツ矢サイダーのような透明な「サイダー」はないような気がします。
似たようなものなら、”lemodane(レモネード)”と呼ばれることが多く、スプライトも “lemonade” なので商品名で “Sprite(スプライト)”と言ってもたいてい通じると思います。

日本語で「レモネード」と言うと炭酸が無いイメージですが、こちらではシュワシュワしたものを指します。

ちなみに、日本には「ラムネ」ってありますよね。瓶にガラス玉が入っている、屋台でよく売っている飲み物です。

「ラムネ」という名前は、Wikipediaによると、イギリスからもたらされた “lemonade” が訛ったものらしいです。私も知りませんでした。

レモネード→レモネー→ラムネー→ラムネ 聞こえなくはないですね(笑)

また、「サイダー」は “soda” でも通じなくはないですが、”soda water” と勘違いされるかもしれません。これは、甘くないシュワシュワしているただの水です。

呼び方には地域差がある

今回のコラムで気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、敢えて「ニュージーランドでは」と書いている箇所があります。
それは、調べていくと分かったのですが、飲み物の呼び方には若干地域差があるようなんです。

例えば「サイダー」は英語で “soda pop” と辞書に載っていたりしますが、私の周りでは “soda pop” と言う人は聞いたことが無いです。辞書にも《主に米》とあります。

ですので、イギリス英語圏とアメリカ英語圏でも違ったりするようなので、今日のコラムでは「ニュージーランドでは」という表記にしてあります。

「英語っぽいのに通じない単語」シリーズ

こんな感じで、英語っぽいのに通じない単語たちを少しずつ紹介しているこのシリーズ。

次の「通じない単語たちシリーズ9」は、時間にルーズの「ルーズ」についてのお話です↓

■■シリーズを通して読んでみたい方は、こちらからどうぞ!

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