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英語でメールやビジネスレターを書いたことはありますか?
文章の内容はさておき、最後に何と書いたらいいか迷ったことはありませんか?
私も以前は「”Kind regards,” とか “Yours sincerely,” とか習ったような…」という感じでしたが、ニュージーランドで仕事を始めてからはお客さんとメールでやり取りをする機会も多くなり、どのようなものがどんな感じで使われているのかが少し分かるようになりました。
今回は、そんなよく分からない【結びの言葉】に焦点をあててみたいと思います。
まずは、フォーマルな手紙編
ビジネスレターなどのフォーマルな手紙の場合は、少しだけ形式が決まっています。
“Dear Mr/Ms ◯◯” などと相手の名前で始める場合、最後は “Yours sincerely,” で結ぶことが多く、”Dear Sir or Madam,” や “To whom it may concern,(ご担当者様)” のように、相手の名前が分からない場合や相手を特定しない場合には “Yours faithfully,” で結ぶのが正しいとされています。
【相手の名前を入れる場合】
Dear Mr/Ms ◯◯, → Yours sincerely,【相手の名前を入れない場合】
Dear Sir/Madam, や To whom it may concern, → Yours faithfully,
ちなみに、アメリカでは “Sincerely yours,” や “Sincerely,” がよく用いられ、”Yours faithfully,” はあまり使われないようです。
これらの結びの言葉の後にコンマ(,)を入れたら、一行あけて、その下に自分の名前をフルネームで書きましょう。
■タイトル(敬称)の “Mr” や “Ms” などにピリオドがつかないのはイギリス英語です。”Ms” の使い方について詳しくはこちらをご覧ください↓
■子どもに対して使う敬称は、こちらで紹介しています↓
メール編 1:ビジネスメールなど
メールの場合は、フォーマルな手紙ほどかたい表現でなくても大丈夫です。
仕事のメールなどのカジュアルすぎないメールでよく使われるものを挙げてみると、
- Kind regards,
- Best regards,
- Best wishes,
- Warm regards,
- Regards,
などがあります。
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これはそれぞれが特に深い意味を持っているというわけではなく、定型として使われることが多いので、どれを使ったらいいか?に正解はありません。
私の個人的な経験から言うと、先方から来る最初のメールには “Kind regards,” を使ったものが多いような気がします。
そして、メールをやり取りするうちに “Regards,” になり、”Thanks,” や “Cheers,” といった簡単なものになっていき、ついには何も無しということも多々あるので、どれを使ったら正解かなんて、謎以外の何ものでもありません。

また、ここに書いてあることが100%正解な訳でもなく、10人いれば2人は「Best regards, はあんまり使わない」と言うかもしれません。いや、もしかしたら半分以上そう言うかもしれません。
個人がそれぞれ好んで使うものも違ったりするので、1つ1つの意味やどれが正解かに神経質になる必要はないのではないかなと思います。
メール編 2:親しい人に送るカジュアルなメール
友達へのメールや仕事以外で送るカジュアルなメールの結びの言葉は、上で紹介したものだとちょっと堅苦しい感じがします。
カジュアルなメールの場合は結びの言葉を必ず入れなくてはいけないということもないのですが、入れた方がナイスな感じがするので私は何か入れるようにしています。
私が実際に使っているものやよく見かけるものを挙げてみると、
- Cheers,
- Thank you,
- Thanks,
- Take care,
- Hope you’re well,
- See you soon,
- Keep warm,
- Have a good week!
- Hope you’re having a great week!
- Have a great weekend!
のように、定番の “Cheers,” の他には、相手のことを気遣う “Take care,” や “Hope you’re well”、そして寒い季節には “Keep warm,” もとてもよく見かけます。
さらに、週の初めなら “Have a good week”、週の半ばなら “Hope you’re having a great week”、そして週末なら “Have a great weekend” のようなものも使い勝手がいいですね。
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“mail” には気をつけよう
このコラムでは “email” のことを「メール」と表記してきましたが、英語ではきちんと “email” と書いたり言ったりするクセをつけることをおすすめします。
日本語ではわざわざ「Eメールするね」なんて言わずに「メールするね」で何も問題はありませんが、英語で “mail” と言えば、
the official system used for sending and delivering letters, packages, etc.
(オックスフォード現代英英辞典)
つまり「郵便」です。Eメールのことを表す場合もありますが、誤解されると困る場合には避けた方が無難です。
“Can you send it to me by mail?” なんて言っちゃうと、パソコンの前で待てど暮らせど送られて来ないのでご注意を。
メールに役立つ英語表現
■ネイティブがよく使う「返信する(返事する)」の英語表現はこちら↓
■メールの返信が遅くなってしまった時に役立つ「返事が遅くなってすみません、ごめんね」を表すフォーマル・カジュアルな英語表現はこちらをご覧ください!↓
■「(電話番号)までご連絡ください」を英語で言うと?