早速ですが、こんな場面を想像してみて下さい。
あなたは新車を買おうとしています。
ステキな車が見つかりましたが、さすが新車。値段が高すぎて買えません。
こんな「値段が高すぎる」「あまりにも高い」って英語でどんなふうに表現するのでしょうか?
値段が「高い、とても高い、高すぎる」
まずは「その車は値段が高い」を英語にしてみましょう。
- The car is expensive.
ですよね。では「その車はとても値段が高い」はどうでしょうか?これもそんなに難しくないですよね。
- The car is very expensive.
です。次は「その車は値段が高すぎる」はどうでしょうか?これは “too” を使えば簡単です。
- The car is too expensive.
ですね。では「値段が高すぎる」が度を越して「あまりにも高すぎる」と言いたい場合はなんて言えばいいのでしょうか?
値段が「あまりにも高すぎる」を英語で
「あまりにも高すぎる」や「めちゃくちゃ高すぎる」と言いたい場合にも “too expensive” や “very expensive” で表現していませんか?
実は、もっとピッタリの言い方があるんです。
“very too expensive” でしょうか。それとも “too very expensive” でしょうか?
正解は、どちらでもありません。
「〜すぎる」を表す “far too 〜”、”way too 〜”
「とても」を表す “very” をつけたいところですが、実は “very” はここでは使えません。こんな場合には、
- far too expensive
- way too expensive
という言い方をするんです。私はこの2つをよく耳にしますが、他にも “much too expensive” という言い方もあるようです。
これらは日常でよく使われる表現なのに教わった記憶がほとんどありませんが、気をつけて耳を澄ましていると、本当にいろんな場面でよく使われてます。
- The water was far too cold to swim in.
泳ぐにはあまりにも水が冷たすぎた - The food was great but the service was far too slow.
食事は美味しかったけどサービスがあまりにも遅すぎだった - Way too expensive for a cup of coffee!
コーヒー1杯の値段にしてはあまりにも高すぎる!
でも、なぜ “far/way too 〜” で「あまりにも〜すぎる」という意味になるのでしょうか?
実はこの “way” は名詞ではなく副詞なのですが、副詞の “way” にはこんな意味があるんです↓
(used with a preposition or an adverb) very far; by a large amount
(オックスフォード現代英英辞典)
後ろにくる語を強める働きをするんですね。
また、この表現は “far/way too” の後ろを変えるだけで簡単に応用できます。”way too fast”、”way too hot”、”way/far too difficult”、”way/far too sweet/spicy/salty” などなど、いろんな表現ができて便利です!
“way too 〜” をさらに強調するには
最後に、”way too 〜” のさらなる強調を使った例文を1つ紹介します。
以前ニュージーランドで放送していた『masterchef』という素人さんの勝ち抜き料理選手権みたいなテレビ番組で、料理にココナッツミルクを入れるタイミングを間違えた人に対して審査員が、
- The coconut milk went in way way too early.
ココナッツミルクを入れるのがあまりにも早すぎだよ
と言っていました。こんなふうに “way” を2回繰り返すことで、さらに強調できるんですね。
とっても便利でよく使う “way too 〜”、”far too 〜” ですが、使う時の注意点が一つあります。それは口語で使うカジュアルな表現だということです。テストや論文などのきちんとした文章を書かないといけない場合には避けたほうが無難です。
■「熱すぎる」ではなく「いい感じに熱い」というポジティブなニュアンスを表したい時には、こんなフレーズも知っておくと便利ですよ!↓
■食べ物や飲み物が「めちゃくちゃ熱い」「熱々の」を表す場合には、ある単語がよく使われます↓