ちょっと目を引くタイトルの記事をネットで見つけました。
古い記事ですが、そのタイトルとは『Two thirds of single women are happy to be on their own (but only half of men are content without a partner)』です。
ここに出てきた “on their own” というフレーズ。“their” の部分を変えて、
- on my own
- on your own
- on his own
- on her own
のようにネイティブもよく使うのですが、どんな意味だと思いますか?今回は “on one’s own” の意味と使い方をまとめてみました!
「一人で」の “on one’s own”
“on one’s own” とは「一人で(〜する)」を表すときによく使われるフレーズなんです。
早速、英英辞書で意味を調べてみると、こんなふうに書いてあります↓
alone
ロングマン現代英英辞典
とってもシンプルですね!そして、こんな例文が載っています。
- I’ve been living on my own for four years now.
- He didn’t want to be left on his own.
「一人暮らしをして4年になります」「彼は一人にされたくなかった」みたいな意味ですね。他にも例文を挙げると、
- I’m on my own today.
は「今日は一人なんです」と、他に誰も一緒じゃないことを表す場合に使いますが、“I’m on my own.” だけだと文脈によっては「結婚していない、独身(パートナーがいない)」の意味にもなります。
つまり、冒頭にあった記事は「(パートナーを持たずに)1人でいることに満足している人の割合は、独身女性では全体の3分の2なのに対し、独身男性の場合は半数だけ」という調査結果を表した内容でした。
「自力で」「独力で」の “on one’s own”
“on one’s own” は「自力で、独力で」という意味でもよく使われるフレーズです。
without anyone’s help
ロングマン現代英英辞典
「人の助けなしで(人に頼らないで)自分の力で何かをする」というニュアンスですね。
- I learned how to play the guitar on my own.
私は独学でギターの弾き方を学びました - Your daughter did it all on her own.
あなたの娘さんは、それを1人きりでやりましたよ
のように “all on one’s own” になると、もっと強調した「全くの自力で、独力で」という感じになります。
また、こんな場合にも使われます。
例えば、いつもは店員さん2人で切り盛りしているカフェが、今日は店員さんが1人だけ。そこで大忙しでバタバタしている店員さんが、
- Sorry guys, I’m on my own today.
と言ったら、これは「今日は1人なんだ」という意味もありますが「(今日は1人で)助けてくれる人がいない状況なんだ」というニュアンスにもなります。
“on my own” と “by myself” の違いは?
「1人で」「独力で」という2つの意味を見てピンと来た人もいると思います。これは “by oneself” と同じ意味ですよね。
では、何が違うのでしょうか?
この2つ、意味は同じです。なので入れ替えて使うことができます。
ただ、“on one’s own” は「(人の力を借りずに)1人で」という “independent” の意味合いを含んでポジティブな印象で、“by oneself” は「(物理的な)1人きり」というニュアンスで使われることが多いような気もします。
- Are you travelling on your own?
(小さな子どもに対して)一人で旅してるの? - You’re on your own from now on.
(”一人前”的な意味で)これからは一人で自立してやるんだからね
ただ、これは私の印象なので、必ずそうとは限りません。基本的には “by oneself” と同じように使って問題ないと思います!
■“myself” と “by myself” の違い・使い分けはこちら↓
■文中に出てきた記事タイトルにあった “two thirds of 〜” のような分数の表し方はこちらで復習↓