「〜できた」に “could” は使わない?

“ago”、”back”、”before” どう使い分ける?
“maybe” には要注意?
“small” と “little” の違いは何?どう使い分ける?

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ずいぶん前のことになりますが、オーストラリアのある駅で起こった事がニュースになりました。

電車に乗り込もうとしていた男性の左足が滑って、電車と駅のホームとの隙間にスルッと落ちてしまい、太もものあたりでガッチリはまって抜けなくなってしまったんです。

駅のスタッフと居合わせた多くの乗客が力を合わせて電車の側面を押し、車両を傾けて隙間が5-10cmほど広がったところで男性の足は無事に抜けました。

そこで今回は、これを報じたニュース記事から、けっこう間違いやすい「〜できた」という英語表現を取り上げてみたいと思います。

まずは動画をどうぞ

このニュースを知らない方には動画を見てもらうと分かりやすいと思うので、まずはこちらをどうぞ↓

そこにいた人たちが一丸となって力を合わせた結果、彼を無事に救出することができたのですが、ここで問題です。
下の各文章を英語にすると、どんな文章になるでしょうか?

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  1. 彼らは車両を傾けることができた(傾けることに成功した)
  2. 彼らは電車を5-10cm動かすことができた
  3. スタッフは乗客たちに、できること全てをするように言った

どれも「◯◯できた(できる)」という表現が含まれています。

「できる」と言えば “can” を一番最初に思い浮かべますよね。その過去形 “could” を1.2.3の全部に使いましたか?

でも実は、全てに “could” が使えるわけではないんです。

“could” が使えるのは3番だけ

上の3つの文章はニュースの記事に載っていたものですが、この中で “could” が使われているのは3番だけです。
(ニュース情報元:The West Australian “‘Andy’ in shock during train rescue“)

上の3つの文章は、英語でこう書いてありました(実際の文章を短くしています)。

  1. They managed to tilt the carriage.
  2. They were able to move the train 5-10cm.
  3. The staff told passengers to do all they could.

1番は “managed to”、2番は “were able to” が使われています。
両方とも「〜できた」と訳されますが、なぜここでは “could” が使えないのでしょうか?

いつものEnglish Grammar in Useで “could” のおさらいをしてみましょう。

“could” vs “managed to”、”was/were able to”

English Grammar in Useには “could” の説明として、こう書いてあります。

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We use could for general ability. But if you want to say that somebody did something in a specific situation, use was/were able to or managed to (not could)

“could” は一般的な能力を表す場合に使って、ある特定の場面で誰かが何かをしたという場合には使わないんです。

その場合には “was/were able to” や “managed to” が使われます。”managed to” は「(難しかったけど)なんとかやり遂げた、成功した」というニュアンスを持っています。

そこには、こんな例題も載っています。

  • Mike was an excellent tennis player when he was younger. He could beat anybody.
  • Mike and Pete played tennis yesterday. Pete played very well, but Mike managed to beat him.

この違いを踏まえると、ニュースの記事に載っていた3つの文章も理解できると思います。

Mind the gap

1も2も「なんとか車両を傾けることができた」「電車を動かすことができた」と、ある特定の状況で何かをしたことを言っているので “managed to” や “were able to” が使われています。

それに対して、3は一般的な能力のことを話しているので “could” なんです。

“could” を使う時はちょっと注意が必要

「〜できた」と言う時にはついつい “could” を使ってしまうことがよくありますが、実は “could” には上で説明したようなルールがあります。

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実際には “could” は「〜できた」よりも「〜できるかもしれない」という”可能性”を表す時に使われることが多いんです。

今まで「〜できた」を全て “could” で済ませていた人は、今回紹介した使い分けを意識して “was/were able to” と “managed to” を使ってみて下さいね。

ちなみに “couldn’t” は上で説明したルールにとらわれずに、どの場面でも使えます。

■「〜できた」の “could” と “was/were able to”、”couldn’t” の使い方は、こちらにまとめてあるので、ぜひ合わせてご覧ください!

“can” と “be able to” の使い分け

“can” と “be able to” の使い分けはこちらで紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください!

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