あなたは最近、募金をしましたか?
日本では地震などの大きな自然災害があると募金するという方も多くいらっしゃるのではないかと思います。海外でも大きな森林火災やハリケーンによる被害、水害などがあったりすると募金のニュースをよく目にします。
では、そんな「募金」「募金する」って英語でどう言うのでしょうか?
「募金する」とあわせて「寄付する」を表す時によく使われる英語表現も紹介します!
※この記事では「お金を寄付する」の意味で「募金する」という言葉を使っています。そもそも「募金する」は「お金を募る」なので「お金を寄付する」とは本来逆の意味で、誤用とされています。ただ、誤った使い方ながら「お金を寄付する」の意味で使う人も多いようなので、ここでは「募金する」と表記しています(参考:毎日ことば)
「募金する」を英語で言うと?
「募金する」は英語で “give money” でももちろん通じますが、よく使われる表現にこんなものがあります↓
make a donation
donate
それぞれの詳しい使い方はあとで順番に紹介しますが、1つ目の “donation” とは「寄付、寄付金、寄贈品」という意味の名詞です。「お金の寄付→募金」ということですね。
そして2つ目の “donate” は「寄付する」という意味の動詞で「いくら募金した」とか「どこ(誰、何)に募金した」「何を寄付した」などを具体的に表す場合によく使われます。
“donation” の意味と使い方
上でも少しふれましたが、”donation” には「寄付、寄付金」という意味があります↓
something, especially money, that you give to a person or an organization in order to help them
ロングマン現代英英辞典
「人や組織を助けるためにあげる何か(特にお金)」と書かれていますよね。なので、困っている誰かを助けるためにあげるお金(=募金)によく使われる単語です。
- I made a donation to UNICEF.
ユニセフに募金しました - I made a small donation for people affected by the earthquake.
地震で被災した人たちのために少し募金しました - A local organization made a generous donation to help those affected by the Australian wildfires.
地元の団体がオーストラリアの森林火災の被害を受けた人々を支援するために多額の募金(寄付)をした
“donate” の意味と使い方
次に動詞の “donate” の定義も見てみると、
to give something, especially money, to a person or an organization in order to help them
ロングマン現代英英辞典
となっています。なので、これも「誰かを助けるために何か(特にお金)をあげる」ということですね。「寄付する」と訳されることが多いです。
動詞の “donate” は具体的な寄付金額(募金額)を表す場合によく使われる印象があります。その場合は、”donate” の後に金額を入れるだけでOKです。
- Ohtani Shohei and the Dodgers donated $1 million to support the victims of the quake.
大谷翔平とドジャースは地震の被災者を支援するために100万ドルを寄付した
また、誰に(どの団体に、何に)寄付したのかを表す場合には、これも “donate to 〜” で表せますよ。
- I‘ve donated to three different organizations.
私は3つの組織に募金をしました - Lots of people have donated to relief efforts for the wildfires.
たくさんの人が森林火災の救援活動に募金した - All donations received will be donated to the Japanese Red Cross Society.
寄せられた寄付金(募金)は全額日本赤十字社に寄付されます
“donation、donate” は「お金」以外にも使われる
“donation” や “donate” は「お金」以外のものを寄付する場合にも使われます。例えば「物」にも使えます。
- If you have any clothes to donate, please let us know.
寄付できる服をお持ちでしたら、ご連絡ください
みたいな感じですね。さらには、
- 献血:blood donation
- 臓器提供:organ donation
- ヘアドネーション:hair donation
などは「寄付」からイメージを膨らませると分かりやすいですよね。
もちろん、動詞の “donate” を使うこともできます。
- I donate blood regularly.
私は定期的に献血をしています - My daughter is growing her hair to donate.
娘は髪を寄付(ヘアドネーションを)するために伸ばしている
日本語で言う「ドナー」は英語でも “donor” です。”donater” になりそうな感じがしなくもないですが、そうは言いません…。
さらに「お金、物」以外に「時間」を “donate” することもできるんです。日本語では「時間を寄付する」という言い方はしませんが、コミュニティーのためのボランティアなどは自分の時間を “donate” するという考え方です。
私が住んでいたニュージーランドでも “donate/donation” という単語をよく耳にしましたが「募金・寄付」という日本語訳にとらわれずに「必要とされている何かを無償で提供して助けること」という大きなイメージで捉えておくといいと思います。