“contain” と言われたらどんな意味を思い浮かべますか?
「含む、含んでいる」がパッと思いつく方も多いかと思います。でも、それ以外にも “contain” がよく使われる表現があるんです。
今回は、覚えておきたい “contain” の意味と使いかたをザックリ2つに分けて紹介します!
「含む、含んでいる」の “contain”
冒頭でもちらっと出てきましたが、”contain” は「含む、含んでいる」という意味でよく使われますよね。例えば、
- This first-aid kit contains over 60 items.
この救急箱には60アイテム以上が入っています - This product may contain traces of nuts.
この商品には微量のナッツが含まれている可能性があります - The film contains violence.
その映画は暴力シーンが含まれています
みたいに「入れ物の中に何かが入っている」「成分や要素を含んでいる」といった意味で使われます。
ちなみに日本語の「コンテナ」は英語で書くと、”container(contain+-er)” です。「入れ物、容器」というのが元々の意味なので、大型コンテナも小さなタッパーも英語では “container” と呼ばれますよ(発音は/kənˈteɪ.nər/)。
「封じ込める、食い止める」を意味する “contain”
“contain” のもう一つの意味としてよく使われるのが「(病気や火事)を食い止める、抑える、封じ込める」です。
新型コロナウイルスに関してWHOが開いた会見の中にも何度か登場していますが、この “contain” は
to prevent something harmful from spreading or getting worse
(オックスフォード現代英英辞典)
という「(コントロールして)広がりを防ぐ」のニュアンスで使われます。例えば、
- Italian authorities are scrambling to contain the spread of the virus.
イタリア当局はウイルスの拡散を急いで食い止めようとしている - Iran is struggling to contain the coronavirus outbreak.
イランはコロナウイルスのアウトブレイクを食い止めるのに苦戦している - Wuhan has been put in lockdown to contain the spread of the novel coronavirus.
武漢は新型コロナウイルスの拡散を食い止めるために封鎖されている
みたいな感じです。火事に使う場合には、
- Firefighters are battling to contain the blaze.
消防士たちは火災を抑え込もうと奮闘している - The fire is contained but it’s not entirely out.
火は抑え込まれたけど完全に消えてはいない
みたいな感じで、火災が広がらないように防いでいる感じをイメージしてくださいね。
“contain” は「感情を抑える」という意味もある
病気や火を抑える、コントロールするというイメージをつかめていると、以下の文章の意味も想像できると思います。
- He couldn’t contain his anger.
“anger” は「怒り」ですよね。なので、これは「彼は怒りを抑えることができなかった」という意味になります。
“contain” はこんなふうに、怒りや興奮といった強い感情を「抑える、こらえる」という使い方もあります。「コントロール下におく」というイメージができていれば難しくないですよね。
●新型コロナにまつわる英語表現はこちら↓↓↓