「ジャイアントキリング」は英語?和製英語?

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今週の大きなニュースといえば間違いなく、サッカーワールドカップの日本代表がドイツ代表に勝利したことですよね。

そんな報道の中で、日本のメディアの見出しには「ジャイアントキリング」という言葉をとてもよく見かけました。

では、英語でも「ジャイアントキリング」って言うのでしょうか?それとも和製英語なのでしょうか?

この記事の目次

「ジャイアントキリング」とは?

「ジャイアントキリング」という言葉は2019年のラグビーW杯で日本代表が大活躍したときにもよく使われていた表現です。最近では「ジャイキリ」なんていう言い方もあるみたいですね。

そんな「ジャイアントキリング」とは簡単に言ってしまうと、

格下の選手(チーム)が普通は勝てないような格上の相手に勝つこと

という意味で使われる言葉です。だいたい「勝てないだろうな…」と思われているようなチームが、はるかに強い相手チームに勝ってしまった場合に使われますよね。「番狂わせ」とか「金星」といった意味で使われる言葉です。

先日の試合では、優勝候補とも言われるほど強いドイツを日本が破ったので、メディアは「ジャイアントキリング」と一斉に報じたんですね。

「ジャイアントキリング」って英語なの?

「ジャイアントキリング」は英語で書くと “giant-killing” で、辞書にも載っている単語です。なので、和製英語ではありません。

その意味はこんなふうに定義されています↓

used to describe a sports player or team that defeats a much stonger opponent, or an occasion when this happens

Cambridge Dictionary

「自分たちよりもずっと強い敵を倒すスポーツ選手(チーム)を説明する場合に使われる、もしくはそれが起こる時」と書かれています。

形容詞として “giant-killing act” のように使われたり、名詞として使われているのも目にしたことがあります。

ただ、日本でニュースの見出しが「ジャイアントキリング」一色になるほど英語でもメジャーな表現かと言うと、実はそうでもないんです。

Golden trophy for Football cup 2022 winner

「ジャイアントキリング」は英語で “upset”

英語では、格下が格上に勝つ「まさか!」という予想外の結果になったときには、

upset

という単語がとてもよく使われます。”upset” には名詞と動詞の使い方があって、どちらにも共通するのは「ひっくり返されて乱された」というイメージです。

なので、名詞の “upset” は「番狂わせ」を表し、動詞の “upset” は「〜を番狂わせで破る」という意味になるんです。

日本チームがドイツを破った今回の結果を英語のメディアでは、

  • How Japan Upset Germany, the World Cup’s Latest Fallen Favorite −New York Times
  • Japan beats Germany in World Cup upset −The Washington Post
  • Late goals by Doan and Asano give Japan the upset −NPR

などと報道していました。また、日本戦の前日にアルゼンチンがサウジアラビアに負けるという大番狂わせもあったのですが、それも、

  • Japan came from behind to beat Germany 2-1, in the second huge upset in two days, following Saudi Arabia’s win over Argentina. −ABC News
  • World Cup’s biggest shocks: Argentina’s loss to Saudi Arabia among most stunning upsets ever–ESPN
  • Saudi Arabia scores huge World Cup upset by beating Lionel Messi’s Argentina 2-1 −CBS News

のように “upset” を使った報道をよく見かけました。

“upset” を使った「番狂わせ」「大金星」については以下のコラムで詳しく紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください!

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