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英和辞書や和英辞書を引いてみると、たまに何となくしっくりこない日本語訳や英文に出会うことがあります。
今回取り上げる「苦戦する」もその一つです。
「苦戦する」「悪戦苦闘する」「手こずる」は日常でとってもよく耳にする表現なのですが、辞書に載っている以外の表現が使われることも多いんです。
そこで今回はよく使われる「苦戦する」「手こずる」の表現を紹介します!
「苦戦する」「手こずる」の使い方
日本語の「苦戦する」「手こずる」ってどんな時に使うでしょうか?
例えば、何かを修理しようとしているのに上手くいかない時に、周りの人から「どう?」と声をかけられたら「ちょっと苦戦してる(手こずってる)」と言ったりしますよね。
あるいは会議の資料を作るのに手こずっている同僚がいれば「資料作りに苦戦してるみたい」と表現することもあります。
そんな「苦戦する」というニュアンス、あなたならどうやって英語で表しますか?
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試しに手元にあった新和英大辞典で「苦戦する」を引いてみると、
fight against heavy odds; have a tough game
と書いてあります。何だかしっくりきません。代わりに「悪戦苦闘する」を引いてみると
fight desperately
とあります。言いたいことは分かるものの、全然ピンときません。
「苦戦する」「手こずる」を英語で言うと?
上に出てきた、何かを修理しようとしている場面を想像してみましょう。
周りの人が “How’s it going?(どう?)” と声をかけてきたら “I’m having trouble” でも言いたいことは伝わります。
でも、もっと簡単に “struggle” だけで表すことも多いんです。
- I’m struggling.
これだけで「苦戦してます」「手こずってます」のニュアンスがばっちり伝わります。
今度は “struggle” をジーニアス英和大辞典で引いてみると「もがく、あがく、取り組む」という意味が載っています。
確かにその訳が正しいのかもしれませんが、私の個人的な感覚で言うと、上手くいかなくて「苦戦する、手こずる、奮闘する」と表現するような場面でとてもよく使われているように思います。
- I’m struggling to find a job.
職探しに苦戦している - I struggled at first.
最初は苦戦しました
みたいにも言えますよ。
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“struggle” を使ったエピソード
私は “struggle” をイメージする時にいつも思い出すエピソードがあるのですが、それはある人のちょっとした発言なんです。
以前の職場のカフェには業務用のエスプレッソマシーンがありました。でも、ある日突然調子が悪くなって、ゴーっという音がする割に通常の半分ぐらいの量のお湯しか出てこなくなったんです。
数日後に修理の専門家が見に来てくれたのですが、私はそのマシーンがどう変なのかを英語で上手く説明することができませんでした。
そこで、修理の専門家がマシーンの様子をチェックして言ったひと言が、
- It’s making a struggling sound, isn’t it?
だったんです。
“struggling sound” という言葉はその時に初めて耳にしたのですが、まさしく “struggle” しているような音だったので、妙にスーッと理解できたのを覚えています。
単語はイメージで覚えることが大切
“struggle=もがく” と丸暗記してしまえばテストでは◯がもらえますが、それだけでは単語を自分で使いこなすのは難しいですよね。
もちろん「苦戦する」以外にも意味はありますが、基本的なイメージは困難がある中で何かを頑張っていたり闘っているような感じです。
辞書に載っている日本語の意味の暗記ではなく、言葉では上手く表せなくてもイメージをしっかり頭の中に描くことが、その単語を使いこなせるようになる近道だと思います。
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