コロナの影響が長引くにつれて、日本でも世界でも生活苦に陥っている人が増えているとよく耳にすると思います。
では、この「生活が苦しい」って英語でどう言えばいいのでしょうか?
表現方法はたくさんありますが、今回はネイティブがよく使うフレーズを紹介したいと思います。
ネイティブがよく使う “make ends meet”
私がネイティブからよく耳にしたり目にしたりするなと思う表現の一つが、
- People are struggling to make ends meet.
のように “struggle to make ends meet” というフレーズです。「生活が苦しい」の直訳ではありませんが、本当によく使われる表現です。
“struggle to 〜” とは、
to experience difficulty and make a very great effort in order to do something
(Cambridge Dictionary)
という意味で、何かをしようとして「苦戦する」を表すときなんかによく使われる単語です。
そうすると、”struggle to make ends meet” は「”make ends meet” するのに苦戦する」ということになりますよね。
では、一体 “make ends meet” ってどんな意味なのでしょうか?
“make ends meet” の意味
“make ends meet” とは、
- 収支を合わせる
- (収入の中で)やりくりする
- どうにか生活する、食べていく
みたいに訳されるフレーズですが、元々の意味はこういうことです↓
to earn just enough money to be able to buy the things you need
(オックスフォード現代英英辞典)
つまり、生活に必要なものを買うのにかろうじて足りるだけの(やっと生活していけるだけの)お金を稼ぐ、ということです。
しっくりくる日本語にするのは難しいですが、金銭的に余裕がないことを表すときによく使われて、やりくりして生活する、といった意味になります。例えば、
- I have to find a second job to make ends meet.
は簡単に言えば、生活をしていくためのお金が足りないので、もう一つ仕事を見つけないといけない、ということになります。
“struggle to make ends meet” は、基本的な生活に必要なお金を稼ぐのに苦戦する、やりくりして生活するのに苦戦するということなので、結果的に「生活が苦しい」ということになるんですね。
「生活が苦しい」を “make ends meet” を使って表すと?
“make ends meet” は上にも出てきたように “struggle” と一緒に使うと、
- I’m struggling to make ends meet.
は「収支を合わせるのに苦戦しています」ですが、これは収入が足りなくて「生活が苦しい」というニュアンスです。また、
- I’m having trouble making ends meet.
も同じように「収入の中でやりくりできていない」という意味で、金銭的にやっていけていないということを表しています。
他にも “hard” を使って、
- Many are having a hard time making ends meet.
多くの人が生活に苦労している - It’s been hard to make ends meet since the pandemic began.
コロナが始まってからやりくりして生活していくのが大変だ
みたいに表現しても金銭的な余裕のなさ、生活の苦しさ・大変さが伝わります。もちろん、”make ends meet” を使わずに、
- I’m finding it hard to make a living.
生活を立てるのが難しいです
などでも生活が苦しいということは伝わります。
今回紹介した “make ends meet” を使った表現は日本語からの直訳ではないですが、とても英語らしい表現でよく使われるので、覚えておいて損はないと思います。