弁護士や法律事務所系のドラマに登場する「パラリーガル」。最近私が楽しみにしているドラマでムロツヨシさんが演じているのもパラリーガルです。
でも良く考えてみると「パラリーガル」ってちょっと不思議な言葉だと思いませんか?
「リーガル」はまだしも「パラ」ってどんな意味なのでしょうか?
パラリーガルは英語?
そもそも「パラリーガルとは何ぞや?」という方のために、パラリーガルとは何をする人なのかをおさらいしてみると、
弁護士資格は有しないものの、単純事務作業を超える専門的手続業務に携わる法律事務所スタッフである。弁護士の監督の下で定型的・限定的な法律業務を遂行し、弁護士の業務を補助する。
Wikipedia
と書かれています。「パラリーガル」は英語で書くと、
paralegal
です。”legal” は「法律の」という意味なので、何となく意味がわかりそうな感じがしなくもないですが、”para” って何なのでしょうか?
パラリーガルの「パラ(para)」の意味
早速辞書を引いてみると、”para-” という接頭辞があり、こんな意味が書かれていました↓
relating to a profession and helping more highly trained people
ロングマン現代英英辞典
・a paramedic (=someone who helps a doctor)
・a paralegal (=someone who helps a lawyer)
名詞の頭にくっついて「専門職に関連し、より高度な訓練を受けた人々をサポートする」といった意味を与えるようです。日本語では「〜補助員」と訳されたりするようです。
「パラリーガル」は日本語で「法律事務職員」と訳されることもあるようですが、法律の専門家である弁護士をサポートする業務にあたる補助員といったニュアンスですね。ドラマに出てくるパラリーガルを見た感じでは、補助員とは言え、専門知識が要求されそうな仕事です(実際のところはどうか分かりません!)。
“paramedic” の「パラ」も同じ
上に出てきた “para-” の定義をもう一度よく見てみると、”paralegal” 以外に、
- a paramedic (=someone who helps a doctor)
という例が挙げられていますね。”paramedic” という職業をご存じでしょうか?
“paramedic” とは「救急救命士」を指します。上の定義では「医師をサポートする人」とシンプルに書いてありますが、救急車で病院に搬送するまでの間に救急救命医療を施す、高度な訓練を受けたスペシャリストです(医師ではありません)。
パラリンピック の「パラ」も同じ意味?
他にも「パラ」が頭につく言葉といえば「パラリンピック」がありますよね。
パラリンピックも英語で書くと “Paralympic” で同じ “para-” なのですが、これは今回紹介した意味の “para-” とはちょっと違います。
こちらは以前に詳しく紹介しているので、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。