海外のレストランやカフェでは英語でメニューを読むのに時間がかかったり、どんなものか想像できなかったりして、注文を決めるのに時間がかかることってますよね。
そして、ウェイトレスさんが注文を取りに来た時に、まだ迷っていると「急がなくていいわよ」「急がなくて大丈夫よ」なんて言ってくれたりします。
こんなシチュエーションの他にも、広く使える「急がなくていいよ」というのは、英語でどんなふうに表現するのでしょうか?
「急ぐ」を英語で言うと?
「急ぐ」を英語にすると、”hurry up” というフレーズを真っ先に思い付きませんか?
“hurry” は「急ぐ」や「急いで〜する」を表す単語としてよく知られていますよね。
それでは「急がなくていいよ」は “You don’t need to hurry up” でいいのでしょうか?
実は、こんな場合には “up” は入らずに、
- You don’t need to hurry.
- No need to hurry.
などが使われますが、今回紹介するのは、もっとよく耳にする単語 “rush” です。
“rush” は「ラッシュアワー」の「ラッシュ」なので、何となくイメージは掴めると思いますが、この “rush” にも “hurry” と同じように「急ぐ」「急き立てる」という意味があります。
そして、人を急かしたくない時には、この “rush” という単語もとってもよく使われるんです。
“rush” で表す「急がなくていいよ」
例えば、冒頭に出てきた飲食店で店員さんが注文を取りに来た場面。
お客さんの注文がなかなか決まらない場合に店員さんが言う「急がなくていいよ」は、こんな感じです↓
お客さん:Can I/we have a few more minutes?
店員さん:Sure. No rush.
“No rush.” は少しカジュアルな感じですが、
- No need to rush.
なんかも使われます。これで「急がなくていいよ」という意味になるので、急いで何かをしようとしている人に対して、その必要のない時にはこんなふうに声をかけてあげるといいですね。
“rush” で表す「急かしている訳じゃないんだけど」
誰かに頼んだことをちょっと急いでやってもらいたい時や、前に頼んだことを忘れてるかもしれないからリマインドしたい時ってありますよね。
例えば、同僚に頼んであった仕事をそろそろ仕上げて欲しいなというような場合。
「そろそろ仕上げてね」と言えば済む話ですが、「別に急かしてるわけじゃないんだけど…」とワンクッション入れた方が印象がやわらかくなったりしますよね。
そんなニュアンスが表せる表現が、実は英語にもあるんです。それが “rush” を使った、
- I don’t mean to rush you, but 〜
です。こう言えば「急かしてるわけじゃないんだけど」というニュアンスが表せるので、あとは “but” 以下に「〜してくれませんか?」と入れればいいだけです。
「急かしてるわけじゃないんだけど」と言いつつも、実は急かしたい時に使える表現なので、覚えておくと役に立ちますよ。もちろん、本当に急かしていない場合にも使えます。
「ごゆっくりどうぞ」は英語でなんて言う?
「急がなくていいよ」は “rush” を使わなくても表現できます。
例えば、上に出てきたカフェの場面でも、お客さんの注文が決まらない時にはウェイトレスさんが “No rush” だけでなく、
- No rush. Take your time.
と言ってくれることも多いです。
この “Take your time” も「急がなくていいですよ」や「ごゆっくりどうぞ」というニュアンスで使われる定番の表現なので、ぜひ覚えておきたいですね!