“introvert” という単語を耳にしたことはありますか?
これは「内向的な人」という意味の英単語です。
性格を表す英単語の一つとして紹介されたり、ここ最近では “introvert(s)” をテーマにした書籍なんかもたくさん出ているので、目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
今回はそんな “introvert” の意味と使い方、反対語の “extrovert” について、そして間違われやすい “shy” と “introverted” の違いも合わせて紹介します!
“introvert” の意味とは
“introvert” は最初にアクセントを置いて /ˈɪn.trə.vɜːt/ と発音します。
意味を英英辞書で調べてみると、こんなことが書かれています↓
someone who is shy, quiet, and prefers to spend time alone rather than often being with other people
Cambridge Dictionary
「シャイでおとなしく、他の人と一緒にいるよりも一人で時間を過ごすことを好む人」。だいたいどんな人かはイメージできますね。日本語では「内向的な人」「内向的な性格の人」と訳されます。
パーティーや大人数の集まりなんかは苦手で、それよりも一人で読書をしたり勉強をしたり、趣味の時間を満喫したりするのが好きなタイプの人のことを “an introvert(複数形は “introverts“)” と言います。
もしくは形容詞の “introverted(内向的な)” を使って “introverted person/people” と言うこともできます。
- I’m an introvert.
私は内向的です - I’m more of an introvert.
私はどちらかと言うと内向的です - I’m definitely an introvert.
私は間違いなく内向的です - I’m introverted. (=I’m an introverted person.)
私は内向的です
※ I’m introvert. は文法的に間違いなので注意です!
“introvert(s)” は一人でじっくり考えたり、ものごとを深く考えたり、聞き上手だったり、新しい事に取り組む前に慎重にリスクやメリット・デメリットを検討したり…というようなことが得意だったりします。
ところが世間的には内向的な人は肩身が狭く、外向的(社交的)であることや積極的に人と交流する活動的な人がもてはやされがちですよね(と内向的な私は感じます)。
英語の “introvert(s)” には必ずしもネガティブなニュアンスはありません。単にそういうタイプであることを意味する単語です。
「内向的な人」の反対は「外向的な人」ですよね。次はその「外向的な人」を表す英単語を見てみましょう。
“introvert” の反対語は “extrovert”
「外向的な人」は英語で “an extrovert(複数形は “extroverts“)” と表します(「社交的な人」と訳されることもあります)。
“intro-(内へ)” に対して “extro-(外へ)” ですね。発音は /ˈek.strə.vɜːt/ で、これも最初にアクセントがあります。
“extrovert” とは、人と時間を過ごすことが好きなタイプの人のことを言います。パーティーや大人数の集まりでイキイキするタイプの人ですね。
積極的に人と交流するのが好きなので、一人でじっくり考えるよりも他の人と意見交換したりディスカッションすることを好むのも “extrovert(s)” の特徴です。
“introverts” にとっては “extroverts” って活動的で人との交流も上手で羨ましいなーと感じることもあったりします。特に英会話を上達させるには「とにかく人と話す練習をしなさい」なんて言われたりするので、”extroverts” のようになりたい!とパーティーや人の集まりへ積極的に出かけて行って頑張ったりすることもあると思います。
ところが、”introvert” と “extrovert” はそもそも脳の仕組みが違うそうです(参考:「ひとりが好きな人」の上手な生き方)。つまり、生まれ持ったものなので、変えようとしても変えることはできません。内向的な人が “outgoing” に振る舞うことはできますが、”extrovert” になれるわけではありません。
海外では “introverts” に関する書籍も多く発表されていて、”introverts” と “extroverts” がそれぞれ得意なことを活かすことが個人にとってもビジネスにとってもメリットがあるという考え方が注目されています。
“shy” と “introverted” の違い
ここでもう一度、”introverted” に話を戻しましょう。
「内向的な」を表す英語と言えば “shy” を思い浮かべる人もいると思いますが、“shy” と “introverted” は違います。
英語で言う “shy” な人とは、シャイな子どもがモジモジして親の後ろに隠れる感じを想像すると分かりやすいです。
人の目・評価を気にしすぎて、人とコミュニケーションを取ったり交流するのが「怖い・恥ずかしい・自信がない・不安」と感じて行動できなかったりする人のことを “shy” と表します。子どもにはよく使う単語ですが、大人が “I’m shy.” と言うと、英語ではネガティブに受け取られることもあります。
それに対して “introverted” は上でも紹介したように、単に「一人で過ごすことを好む」という性格上のタイプを指しています。人との交流が怖いから交流しないのではありません。”introverted” な人でも親しい人との交流は好きだったり、必要な時には人と交流します。
内向的な人で、これまで自分のことを英語で “I’m shy.” と表現していた人は、
- I’m an introvert.
- I’m a little introverted.
ぜひ覚えて使ってみてくださいね!
■以下のコラムでは性格のタイプを表す英語表現を紹介しています↓
“introverts” について書かれた書籍
内向的なタイプの人について書かれた書籍で、内向的な私が読んで面白かったと感じた書籍はこちらです。興味があればぜひ。