“afford”、正しく使えていますか?意味と使い方をおさらい!

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afford” という動詞があります。これは「〜を買う余裕がない」「金銭的に〜する余裕がない」を表す時にとってもよく使われる単語です。

では、ここで問題です。下の3つの文のうち、正しい “afford” の使い方をしているのはどの文だと思いますか?

  1. We can’t afford to buy a house.
  2. We can’t afford buying a house.
  3. We can’t afford a house.

“afford” という単語自体は知ってるけど、使い方がうろ覚えで自分では使いこなせていないなぁと思った方は一緒に確認してみましょう!

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“afford” の意味とは

“afford” は “can/could” と一緒に使われることがとても多いです。”afford” を辞書で引いてみると、たいてい一番最初に “can afford” が載っていると思います。

can afford:to be able to buy or do something because you have enough money or time

Cambridge Dictionary

「何かを買うことができる、もしくは何かをすることができる。なぜなら十分なお金・時間を十分持っているから」これが “can afford” の意味です。

が、実際には否定形の “can’t afford”、”couldn’t afford” という形で使われることがとっても多いんです。

否定形にしてみると「何かを買うことができない、もしくは何かをすることができない。なぜなら十分なお金・時間を持っていないから」ということになりますね。これが、

  • 〜を買う余裕がない
  • お金に余裕がないので〜できない

を表す時にとてもよく使われるんです。
では、次に使い方のポイントを見てみましょう。

“(can’t) afford” の使い方

“can’t afford” で「〜をする/買う金銭的余裕がない」を表す時のポイントは2つです。

  • can’t afford + to do 〜
  • can’t afford +名詞

の形になります。後ろに動詞を入れたい場合は「to 動詞の原形」にするんですね。「can’t afford -ing」ではありません。

つまり、冒頭に出てきた3つの文のうち最初の2つは、

  • We can’t afford to buy a house.
  • We can’t afford buying a house.

ということになります。「私たちは家を買う余裕がない」ですね。そして、”can’t afford” のすぐ後ろには名詞を入れることもできるので、

  • We can’t afford a house.

これも正しい使い方です!

“afford” を使った例文

他にもいくつか例文を挙げてみましょう。

「金銭的に〜する余裕がない」を表す場合には、”afford” の後ろに「名詞」か「to 動詞の原形」が入るんでしたよね。

  • I can’t afford it.
    それを買う余裕はない
  • We can’t afford a new car.
    新車を買う経済的余裕はない
  • We can only afford a small apartment.
    私たちは小さなマンションを買う余裕しかない
  • So many people are struggling to afford food due to increasing prices.
    物価上昇のため多くの人々が食べ物を買うのに苦労しています
  • I wanted a sports car but couldn’t afford one when I was 18.
    スポーツカーが欲しかったけど18歳の時の私には買う余裕がなかった
  • We can’t afford to go abroad this summer.
    今年の夏は海外に行く余裕はない
  • I can’t afford to eat out anymore. It’s becoming more and more expensive!
    もう外食する余裕はない。ますます高くなってきている

他には「時間的な余裕がない」や「(大きな問題が起こるので)〜するわけにはいかない」といった、お金とは関係ない「(切羽詰まった)余裕がない」を表す場合にも “can’t afford” は使われます。

  • We can’t afford to waste any more time.
    これ以上時間を無駄にするわけにはいかない
  • I have two young children and I can’t afford to lose my job.
    小さな子供が二人いて仕事を失うわけにはいかないんだ
  • I really can’t afford to make a mistake.
    絶対にミスを犯すわけにはいかないんだ
  • We can’t afford any more delays.
    これ以上の遅れは許されない(これ以上遅れるわけにはいかない)

以前、コロナ禍真っ只中の時にニュージーランド政府がロックダウンを発表した記者会見では、こんなことを言っていました↓

  • We cannot afford to let this virus spread.

「このウイルスを広げるわけにはいかない(広がるのを許すわけにはいかない)」という切羽詰まった感じが伝わってきませんか?この「切羽詰まった感」「何としてでも感」が「〜するわけにはいかない」を表す “can’t afford” の大きなポイントです。

とは言え「金銭的に〜する余裕がない」の “can’t afford” の方が日常的にはよく耳にすると思うので、”I don’t have money” のワンパターンな表現になっている方はぜひ覚えて使ってみてくださいね。

■「金欠です」「お金がない」の英語表現はこちらでも紹介しています↓

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