年が明けたと思ったらあっという間に1月が終わり、もう2月も半分を過ぎました。
今年は4年に1回やってくる「特別な1日」がある年です。そう、今年は「うるう年(閏年)」ですね。2月は29日まであります。
そんな「うるう年」って英語でどんなふうに表現するのか知っていますか?知っていると、すぐに役立つ表現をお届けします!
「うるう年(閏年)」って何?
まずは、みなさんご存じの「うるう年」のおさらいを。「うるう年」の英語表現だけ知りたい方は次の章に飛んでくださいね。
「うるう年」とは「閏年」とも書き、Wikpediaによると、
閏のある年である。これに対し、閏年ではない年を平年と呼ぶ
Wikipedia
と書いてあります。でも、「閏(うるう)」って何でしょうか?普段の日常生活で「今年は閏があるね!」という会話をする人はあまり多くないと思います。
そこで「閏」も調べてみたところ、
閏(うるう、じゅん)とは、暦において一年の日数や月数が普段の年(平年)よりも多いこと、または一日の秒数が普段の日よりも多いことをいう
Wikipedia
と書かれています。
では、ここで「うるう」を和英辞典で調べてみましょう。そこには、
intercalation; embolism
と書かれており「閏(うるう)年」は、
a leap year
an intercalary year
と書かれています。
「うるう年(閏年)」を英語で言うと?
辞書にもあるように「うるう年」を英語にするときに、普段もっともよく使われる表現は、
a leap year
です。”leap” とは「跳ぶ」を表す動詞で、英英辞書には、
ロングマン現代英英辞典
- to jump high into the air or to jump in order to land in a different place
- to move very quickly and with a lot of energy
と書かれています。ただのジャンプではなく、高く跳んだり、別の場所にジャンプしたり、というニュアンスを持っていて「跳ぶ・跳ねる」と訳されたり、前置詞や副詞と一緒に使って「跳び移る、跳び越える、跳び上がる、跳ね上がる」などを表したりします。さらに、突然サッと動く、というのが “leap” の持っているイメージです。
でも、1日「増える」のになぜ “leap” なのでしょうか?何が「跳ぶ」のでしょうか?
曜日が “leap” するから “leap year”
“leap year” の由来は諸説あるものの、その中で有力な説によると「曜日」が “leap” する、ということなんです。
どういうことかと言うと、うるう年ではない「平年」が続く年では、翌年の同じ日付は、曜日が一つ後ろにずれます。例えば、2月28日が水曜日だったとしたら、翌年の2月28日は木曜日になります。
でも、うるう年が来ることによって、それがもう一つピョンと後ろにずれてしまうんです。実際に検証してみましょう。
2023年2月28日→火曜日
2024年2月28日→水曜日
2025年2月28日→金曜日
平年が続けば2025年の2月28日は木曜日になるはずです。ところが、2024年は「うるう年」なので、翌2025年の2月28日は金曜日になります。
火曜日→水曜日→金曜日になっていますよね。
これが “leap” という単語で表す由来のようです(繰り返しになりますが、諸説あるようです)。
「うるう年」の “leap year” 以外の英語表現
では、”leap year” 以外にも言い方はあるのでしょうか?
英語のニュースにはどんなふうに書かれているのか、いろんなニュースサイトを見てみたところ「うるう年」を表す単語は、やはり “leap year” ばかりでした。
上に出てきた和英辞書に書いてある “intercalary year” というのは個人的には英語圏に住んでいて一度も目にしたり耳にしたりした記憶はありません。英英辞書にも掲載されていないので、日常使いではないと考えて良さそうです。
他の言い方はないかさらに探してみると、ニュージーランドの新聞にこんなシンプルな表現を見つけました↓
February 29, the day that only comes around once in every four years
New Zealand Herald
「2月29日、4年に一度やってくる日」。どうですか?「うるう年」ではなく「うるう日(leap day)」を表す表現ですが、簡単な単語ばかりなのにしっかり意味が伝わりますよね。
ちなみに、うるう年は夏のオリンピック・パラリンピックの年と重なります。さらに4年に一度のアメリカ大統領選挙もこの年にあるんですね。うるう年はイベントが盛りだくさんですね!
時には辞書に頼りすぎないで
英語で会話している時に、言いたいことを表す英単語を知らない、なんていうことは誰しも経験があると思います。
私も「えーっと、これって英語で何て言うんだろう…?」ということがしょっちゅうあります。
でも、そんなときにどうやって相手に伝えるか、という工夫こそが大切です。今の時代はスマホでサッと調べたら済む話ですが、それではいつまでたっても表現力は身につきません。
自分の知っている単語でどうやって相手に伝えるか、考えてトライしてみましょう!文法が間違っていたって、伝える練習をすることが大事なんだと思います。
■「冬至」「夏至」「秋分」「春分」の英語表現と、誰でも知っている言い方で表現する方法を紹介しています↓