イギリス英語とアメリカ英語の違いは、これまでにも何度か紹介したことがありました。
日付の書き方もそうでしたね。
ニュージーランドではイギリス英語に近い英語が使われているので、使う単語やスペル、文法や発音などが学校の授業で習ったものとは違う、ということがしょっちゅうあります。
今日はそんな中から、イギリス英語圏で生活をする際には必ず知っておきたい【知らないと困るイギリス英語】をいくつか紹介したいと思います。
1階が1階ではない
これ、言っている意味が分かりますか?
普通は建物に入ると「1階」と書いてあって、一つ上がると2階です。今さら何を言い出すのかと思わないでくださいね。そんな常識も、イギリス英語圏の国ではそうならないんです。
例えば、あなたがマンションに住んでいるとして「私は2階に住んでます」を英語で言うとしたら、どんなふうに表現しますか?
“I live on the second floor.” で通じそうですよね。アメリカ英語ではこれでいいのですが、イギリス英語ではこれだと「3階」に住んでいることになってしまうんです。
イギリス英語では、
first floor → 日本で言う「2階」
second floor → 日本で言う「3階」
third floor → 日本で言う「4階」
というふうに、階数が1つずつずれるんです。
そうすると、日本で言う「1階」はイギリス英語で何と言うのか、疑問に思った方もいると思います。
正解は…
ground floor
です。地面と同じレベル(=階)ということで、エレベーター(イギリス英語では “lift”)のボタンも [G][1][2][3]・・・という並びになります。
これ、頭では分かっていても、エレベーターで1階に降りる時についつい [1] を押してしまいそうになるので、イギリス英語圏では気をつけて下さいね。
「ゴミ箱」をイギリス英語で
皆さんは「ゴミ」って英語で言えますか?
“dust box” が一番最初に浮かんでくるかもしれませんが、これは実は英語では通じません。
私はニュージーランドに来てすぐの頃に、ホストマザーに “Put it in the ◯◯(ゴミ箱のイギリス英語).” と言われて、全く理解できませんでした。
後で「ゴミ箱」と言われていると分かったのですが、そんな簡単な単語が分からなくて落ち込みました(笑)
「ゴミ」もアメリカ英語とイギリス英語では違う単語を使うんです。
アメリカ英語では生ゴミを “garbage”、その他は “trash” と言うので、ホストマザーがこのどちらかを言ってくれていたら、私も理解できたと思います。
でも、イギリス英語では “rubbish” と言います。いわゆる「ゴミ」を一括りにして “rubbish” で表すことができます。
また、ざっくりとした「ゴミ」ではなく『今日は生ゴミの日』のように種類別で表す場合、ニュージーランドでは、紙やプラスチックなどの資源ゴミを “recycling”、それ以外の生ゴミなどを “rubbish” と呼びます。
では、「ゴミ」の英語が分かったところで、次はゴミ箱の「箱」です。
英語では何て言うのでしょうか?
これは、イギリス英語では “bin” と言うんです。
私は「箱=box」という単語しか知らなかったので、”bin” はかなり衝撃的でした。”bin” だけで「ゴミ箱」を指すことも多いです。
つまり、イギリス英語で「ゴミ箱」は、
rubbish bin
bin
と言います。先ほど出てきた私のホストマザーも、
- Put it in the rubbish bin.
ゴミ箱に捨てなさい
と言っていただけなのですが、私の頭の中は『ビン?瓶?』と混乱するばかりでした…。
ちなみに、アメリカ英語では “rubbish bin” ではなく、
- trash can
- garbage can
などがよく使われるそうですよ。
他にもまだまだあります
この他にも、アメリカ英語ではあまり耳にしない単語がイギリス英語ではたくさん使われています。
アメリカ英語の単語を言って通じない、ということはほとんどありませんが、知らなければイギリス英語で言われた時に困ってしまいます。
イギリスはもちろん、ニュージーランド・オーストラリアなどイギリス英語圏で生活予定の方は、出発前に少し勉強しておくだけで、私のように「???」とならずに済むと思いますよ。
日刊英語ライフでは今後も少しずつこういった違いを紹介していきたいと思います。
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