友達に夜メールやメッセージをする時などに「起きてる?」と聞くことってありませんか?
あるいは朝、もう起きてるか尋ねるために「起きてる?」「起きてるよ」みたいなやりとりをすることもあるかもしれません。
今回は、そんな日常生活の基本「起きる」「起きている」を表すときによく使われる、副詞の “up” を取り上げたいと思います!
“get up” と “wake up” の違いは?
「起きる」の “up” と言うと、真っ先に思い浮かぶのは “get up” と “wake up” ではないでしょうか。
これらの違いはきっちり理解していますか?
英英辞書の定義を確認してみると、こんなふうに書いてあります。
【get up】to get out of your bed after sleeping, or to make someone get out of their bed
(ロングマン現代英英辞典)
【wake up】to stop sleeping, or to make someone stop sleeping
つまり、”get up” は目覚めて布団から出る「起きる」で、”wake up” は眠りを終えて「目覚める」というのが基本のイメージです。
日本語ではどちらも「起きる」と言うので、ちょっと混乱しやすいですが、日常生活の基本動作なのでしっかり区別しておきたいですね。
副詞の “up” で表す「起きている」
では、次は “up” のお話です。
“up” と言えば「上へ」というイメージが強いですが、実はこんな意味もあるんです。
not in bed
(Cambridge Dictionary)
「寝ていない、寝床に入っていない」ですね。”out of bed” という定義を書いている英英辞書もあります。
そこで、先ほど出てきた “get up” の話に戻ります。
“get” は変化を表すときに使いますよね。例えば、”get old”、”get sick”、”get tired” みたいな感じです。なので、”get up” は “up” の状態に変化するのをイメージしてみてください。
「寝ていない状態(寝床に入ってない状態)になる」、つまり「(布団から出て)起きる」になるんですね。
では、”be up” はどうでしょうか?
変化ではなく、”up” の状態である、ということですよね。これが「起きている」という意味で、とっても日常的によく使われるんです。例えば、
- Are you up?
起きてる? - Is John up yet?
ジョンはもう起きてる? - He isn’t up yet.
まだ起きてないよ - Are you still up?
まだ起きてる? - I’ve been up since 3am.
朝の3時から起きてるよ
みたいな感じです。
私は初めて “be up” というフレーズを耳にした時に、こんなにシンプルなフレーズなのに、それまで全然知らなかったなぁ…と、とても新鮮に感じたのを覚えています。
「徹夜する」「遅くまで起きている」を英語で言うと?
この副詞の “up” は「徹夜する」や「遅くまで起きている」を表すときにもとてもよく使われます。
- I was up all night.
徹夜しました(一晩中起きてました) - You’re up late.
遅くまで起きてるね - I was up until midnight to see the new year in.
年越しをするために真夜中まで起きていました - I was up late last night watching the World Cup.
昨日の夜は遅くまで起きてワールドカップを見ていました - I stayed up late to finish my assignment.
課題を終わらせるために遅くまで起きていた
“stay up” は「”up” の状態でとどまっている→寝ずに起きている」という意味です。どれも “up” のイメージがしっかりできていると、すんなり理解できますよね。
お馴染みの “get up” や “wake up” だけでなく、今回紹介した “be up” や “stay up (late)” も普段の会話にぜひ生かしてみてくださいね!
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