9月5日までは防災週間ですね。私の住む大阪では今日「大阪880万人訓練」という防災訓練が行われます。大地震と津波の発生を想定してエリアメールが送られてくるそうです。
実はニュージーランドにも同じような『ShakeOut(シェイクアウト)』という全国的な地震防災訓練があります。
こういった地震などの自然災害や火災を想定した「防災訓練」「地震訓練」「避難訓練」がありますが、これって英語で何て言うのでしょうか?
私が初めて知った時は「へぇ!そんな単語使うんだ!」とちょっと感動した単語を今回は紹介したいと思います。
「防災訓練」「避難訓練」「地震訓練」を英語で言うと?
「防災訓練」「避難訓練」「地震訓練」を英語で言うと、こんな表現がよく使われます↓
emergency drill
earthquake drill:地震防災訓練
disaster drill:防災訓練
fire drill:火災避難訓練
fire evacuation drill:火災避難訓練
そうなんです。”drill” という単語で表すんです(発音は /drɪl/)。
「訓練」といえば「トレーニング」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、こういった緊急事態・非常事態を想定して安全確保の仕方や適切な行動を取るための訓練は “drill” と言います。
英語の “drill” の意味
英語の “drill” にはどんな意味があるのか見てみましょう。英英辞書を引いてみると、こんな意味が書かれています↓
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
- a tool or machine with a pointed end for making holes
- a way of learning something by means of repeated exercises
- a practice of what to do in an emergency, for example if there is a fire
1番は穴をあける工具の「ドリル」で、2番は漢字ドリルや計算ドリルの「ドリル」ですね。そして、3番が「防災・避難訓練」で使われる “drill” です。
私は、初めてこの “drill” の使い方を知った時に、もしもの時にどう行動するか「練習して身につける」という意味では、2番と3番の「ドリル」に通じるものがあるなぁと感じました。
「避難訓練・防災訓練を行う」を英語で言うと?
上で紹介した「避難訓練」「防災訓練」の英語表現を使うと「避難・防災訓練を行う、実施する、参加する」はこんなふうに言えます↓
- An earthquake drill will be held this afternoon at three o’clock.
今日の午後3時に地震防災訓練が行われます - There will be an emergency drill in September.
9月に防災訓練があります - Fire drills must be carried out at least once a year.
最低でも年1回は火災避難訓練を行わないといけません - We had an emergency drill at work today.
今日、職場で防災訓練がありました - We took part in a disaster drill yesterday.
昨日、防災訓練に参加しました
この記事の冒頭でちらっと登場しましたが、ニュージーランドには “ShakeOut” という国を挙げた地震防災訓練(a national earthquake drill)が毎年あります。
※ShakeOut自体はアメリカのカリフォルニアで始まった官学連携の防災訓練ですが、それが世界に広がっています
インターネットで事前登録した参加希望者が、全国の学校・企業や家庭などで一斉に訓練を行います。こんな場合には “take part in a/the drill(訓練に参加する)” でも表せますね。
Drop, Cover, and Hold (On) とは
地震があったら、まずは机などの頑丈なものの下に隠れて身を守りますよね。
ニュージーランドの “earthquake drill” では「Drop-Cover-Hold」という手順を実施します。
地震が起きたら、地面に膝をついて身を低くし(Drop)、机などで身をカバーし(Cover)、揺れが収まるまでしっかり捕まって待つ(Hold)というシンプルなステップです。アメリカのShakeOutでは「Drop-Cover-Hold On」のようですが、指す内容は同じです。
また「津波」は英語でも “tsunami” です。”tsunami” はニュージーランドでも皆んな知っている単語です。
私の住んでいた街には、津波が発生した時に安全な高さまで避難できるように、海岸沿いの道路にこんなサインがありました↓
地震や火災はいつ起こるかわからないので、普段からしっかり備えておきたいですね。
■「避難する」「避難指示/避難勧告」など、災害時によく使われる表現はこちらで紹介しています↓
■災害時の「停電」「断水」「電気が戻る」を英語で言うと?