“There is 〜” と “There are 〜” の違い、ちゃんと理解できていますか?
「そんなの簡単簡単!後ろが単数か複数かでしょ」と思った方、そのとおりです。
では、”There is/are a desk, two chairs and a bed.” の場合は is/are のどちらを使うと思いますか?
“There is” と “There are” の使い分けをもう一度見直してみましょう!
“There is” と “There are” の使い分けは後ろが単数か複数か
まずは、もっとも基本的な使い方から。
「〜がある、いる」を意味する “There is 〜” と “There are 〜” の違いは、直後に来る名詞が単数か複数かで決まります。
- There is a spider on the wall.
壁にクモがいる - There are 8 billion people in the world.
世界には80億人の人がいる
また、忘れられがちですが、数えられない名詞の場合も単数扱いとして “There is 〜” が使われます。
- There is some bread in the basket if you get hungry.
お腹空いたら、カゴの中にパンがあるよ
ただ、インフォーマルな使い方として、
- There’s some problems with the app.
そのアプリはいくつか問題がある
のように、後ろの名詞が複数形にもかかわらずに “There’s(=There is)” を使うことがあります。口語でネイティブからも結構よく耳にしますが、あくまでもインフォーマルな使い方です。
“a lot of”、”plenty of” は後ろの名詞がポイント
“a lot of(たくさんの)” や “plenty of(たっぷりの)” には、ついつい “There are” を使いたくなりますよね。
でも、”a lot of” と “plenty of” の後ろには【数えられる名詞】と【数えられない名詞】のどちらも来ることができるのを思い出してください。
なので、その名詞が数えられる場合は “There are“、数えられない場合には “There is” となります。
- There are a lot of restaurants and cafes near the hotel.
ホテルの近くにたくさんのレストランやカフェがあります - There was a lot of traffic on the motorway.
高速道路が混んでいた - There are plenty of parking spaces.
駐車場は十分にあります - There is plenty of time.
時間はたっぷりあるよ
ただし、”a lot to do” や “lots to do” のような「〜するべきこと・もの」という使い方の場合には、
- There’s(=There is) lots to do before then.
それまでにやるべきことがたくさんあるよ - There’s(=There is) a lot to see in Italy.
イタリアには見るべきものがたくさんある
となります。
単数と複数の名詞、両方がある場合は?
「私の部屋には机と椅子が2つ、ベッドがあります」と言う場合、以下のどちらを使うと思いますか?
- There is a desk, two chairs, and a bed in my room.
- There are a desk, two chairs, and a bed in my room.
当然、複数のものが挙げられているので “There are” になると思いますよね。でも、Advanced Grammar in Useにはこんな例文が書かれているんです↓
- When I opened the fridge there was only a bottle of milk, some eggs, and butter.
- When I opened the fridge there were only some eggs, a bottle of milk, and butter.
上のように複数のものを羅列するときは、直後に来る名詞が単数か複数かで “is/are” が変わるんですね。
これは “is” の直後に複数形が来たり、”are” の直後に単数形が来たりしないという単純なルールなのかなという気もしますが、面白いですね。
口語では “There’s” がよく使われる
今回、コラムの中の例文は “There is” で紹介してきましたが、実際の会話では短くリンクさせた、
- There’s
がとてもよく使われます。また、インフォーマルな書き言葉にも “There’s” が登場します。
“There are” も口語では “There’re” のように短く発音されますが、こちらは書く場合には “there’re” ではなく “There are” が使われます。