「海」は英語で?”sea” と “ocean” の違いは何?

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「海」を英語で言うとしたら、どんな単語を思い浮かべますか?

“sea” と “ocean” がわりとメジャーかと思いますが、この2つの単語の違いは何なのでしょうか。

また「海の日(Marine Day)」の “marine” の意味と使い方もあわせて紹介します!

この記事の目次

“sea” と “ocean” の違いとは?

“sea” も “ocean” も、辞書には「海」という意味が載っています。

こんな時こそ、細かなニュアンスの違いがわかりやすい英英辞典の出番です。早速、オックスフォード現代英英辞典を引いてみると、こんなことが書いてあります↓

In BrE, the usual word for the mass of salt water that covers most of the earth’s surface is the sea. In NAmE, the usual word is the ocean.

イギリス英語が “(the) sea“、アメリカ英語が “(the) ocean” ということでしょうか。ためしに別の英英辞書も引いてみましたが、同じことが書かれています。

ただ、こんな違いを載せている辞書もありました↓

【sea】the salty water that covers a large part of the surface of the earth, or a large area of salty water, smaller than an ocean, that is partly or completely surrounded by land
【ocean】a very large area of sea

(Cambridge Dictionary)

注目するポイントは、“sea” より “ocean” のほうが広い“sea” は全部または一部が陸に囲まれている、と書かれていることです。

“sea” と “ocean”、使い方は?

実際に “ocean” と言えば、

  • 太平洋:the Pacific Ocean
  • 大西洋:the Atlantic Ocean
  • インド洋:the Indian Ocean

みたいに、めちゃくちゃ大きい海の名前に使われていますよね。反対に、名前に “sea” が付いているのは、

  • 日本海:the Sea of Japan
  • 東シナ海:the East China Sea
  • 黒海:the Black Sea
  • 地中海:the Mediterranean Sea
  • タスマン海:the Tasman Sea(ニュージーランドとオーストラリアの間にある海)

のように、”ocean” に比べて陸地が近かったり、陸地に囲まれたり挟まれている海で、どれも上の”ocean” よりも小さい海ですね。

海の名前以外では、普段の生活で「海」と言う場合には、個人的には “sea” のほうがしっくりきます。

これは辞書の定義にもあったように、ニュージーランドはイギリス英語寄りの英語だからかもしれません。例えば、

  • 海で泳ぐ:swim in the sea/ocean
  • 海のそば:by the sea/ocean

などはどちらも使われるようですが、私は断然 “sea” のほうをよく耳にします。アメリカにお住いの読者の方がいらっしゃったら、アメリカではどうなのか教えてください!

ちなみに、海水浴など、砂浜がある海に遊びに行くニュアンスの「海に行く」には “go to the beach” が使われます。

  • I went to the beach yesterday.
    昨日、海に行きました

みたいな感じですね。

“marine” の意味は「海洋の」

ところで「海の日」は英語で “Marine Day” と言うそうです。ご存じでしたか?

“marine” は「海の」「海洋の」といった意味で、海の生き物や植物にまつわる表現や海の輸送関連で使われる形容詞です。例えば、

  • marine life、marine animals:海洋生物
  • marine mammals:海洋哺乳類
  • marine biology:海洋生物学
  • marine insurance:海上保険

名詞では、”Royal Marines” と “US Marines” でそれぞれイギリス・アメリカの「海兵隊」という意味もありますが、”marine” に名詞の「海」という意味はありませんのでご注意を。

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