“be not on” ってどんな意味?

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週末、ニュージーランドでちょっと話題になったニュースがあります。

それは、電車の中で他の乗客に人種差別発言を浴びせたティーンエイジャーの女の子が、電車からつまみ出されたというニュースです。女性乗務員が毅然とした態度で対処し、駅ではないところで電車をストップさせて、女の子を電車から下ろしました。

目撃者によると、この乗務員さんは差別発言をした女の子に対して、

  • This isn’t on and I’m not going to put up with it.

と言ったそうです。

さて、この “This isn’t on” ってどんな意味だと思いますか?

目次

ニュースをもう少し詳しく

この16歳ぐらいの女の子は、電車の中でヒンディー語で電話をしていた男性に向かって、”Go back to your country, don’t speak that language here.’ などと怒鳴ったそうです。

車内で改札をしていた女性乗務員は、このことを乗客から聞くとその場に駆けつけて、差別発言をされた乗客と差別発言をした本人の双方から別々に話を聞きました。

そして、女性乗務員は態度を変えない女の子に「そんな差別発言は許されない。今ここで降りなさい」と言ったんです。結局は警察が呼ばれ、女の子は電車から降りました。

その様子を目撃していた乗客の話によると、

“We were just in awe that she had the courage to say ‘this isn’t on and I’m not going to put up with it, no matter who you are and whether you’re a paying customer or not – you can get off the train and find your own way home.’

とあります。”we” はその場に居合わせた乗客たち、”she” は女性乗務員ですね。

さて、前置きが長くなりましたが、ここに出てきた “this isn’t on” が今回のテーマです。この “on” は一体どんな意味だと思いますか?

“be not on”、”just not on” の意味とは?

“on” は前置詞で使われることが多いですね。例えば “on the table” や “on Monday” みたいな感じです。でも、この “on” は後ろに何も来ていないので、前置詞ではないことが分かります。

この “on” は実は形容詞なんです。

“be not on” や “just not on” というフレーズ使われることが多いのですが、こんな意味になります↓

[UK] Something that is not on is unacceptable and should not happen
(Cambridge Dictionary)

「受け入れられない」とか「許されない」「ありえない」みたいなニュアンスです。口語で使われるインフォーマルな表現です。

  • That sort of behaviour is just not on.
    そういった振る舞いはまったく受け入れられない
  • Sexual harassment is just not on.
    セクハラは全く容認できない

みたいな感じですね。何かを否定する発言をした後に、”〜. It’s not on.”、”〜. It’s just not on.” みたいに続けることも多いですよ。

Twin Matangi units used for the Upper Hutt service

“This isn’t on” の意味は…

つまり、ニュースに出てきた女性乗務員が言ったのは、

  • This isn’t on and I’m not going to put up with it, no matter who you are and whether you’re a paying customer or not – you can get off the train and find your own way home.’
    あなたの振る舞いは受け入れられるものではないし、私は我慢するつもりもない。あなたが誰であろうが、お金を払っている客であろうがなかろうが、降りて自分で帰り道を探しなさい

ということですね。人種差別に対して毅然とした行動をとったこの乗務員に、他の乗客だけでなく、市長からも称賛の声が寄せられました。

その後、この女性乗務員さんはこんな風に話しています↓

“We are here as one people in this country, we should all share things equally. We’re all living in this country for a purpose, treat every person with the same respect that you’d like to be treated with – with total respect, no matter what race you are.” −Radio New Zealand

ニュージーランドは多国籍な国ですが、日本も昔と比べると様々な国籍の人が住むようになってきていると思います。

また、来年には東京オリンピックも控えていますし、海外の人を迎えるにあたって、ハード面の準備だけでなく、こういった “respect” をもって接するという心の準備みたいなのも大切なのではないかと、このニュースを読んで思いました。



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