“I’m fine” と言えば、誰もが思い浮かべるのが、
- How are you? −I’m fine, thank you. And you?
という定番のフレーズではないでしょうか。
でも、私はニュージーランドでこんなふうに “I’m fine. Thank you.” と答える人にほとんど出会ったことがありません。
でも、だからと言って “I’m fine.” というフレーズ自体使わないかというとそうでもなく、日常生活の中で普通によく使われるフレーズです。
そこで今回は “I’m fine.” をどんな時に使うのか?どんな意味で使うのか?をまとめてみたいと思います。
“I’m fine.” は「大丈夫」の意味でよく使われる
“fine” ってどんな意味?と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
学校で習った “I’m fine. Thank you” は「元気です。ありがとう」みたいに訳されていたと思うのですが、実は「元気です」よりも「大丈夫です」の意味で使われることがとても多いです。
例えば、顔色がちょっと悪いのを「大丈夫?」と心配してくれた人や、体調を崩していたのを知っている人が「もう大丈夫なの?」と聞いてくれて、
- I’m fine.
- I’m fine now.
のように使うことはよくあります。
もしくは、転んで “Are you all right/OK?(大丈夫?)” と聞かれた時に、
- I’m fine.
とも言いますが、これらは「大丈夫です」のニュアンスです。
なので、どちらかと言うと、誰かから心配された時に「元気ですよ」「大丈夫ですよ」「問題ないですよ」といった返事としてよく使われるのが “I’m fine.” です。
“fine” の使い方
“fine” の使い方を英英辞書で引いてみると、こんなことが書かれていました↓
fine is used especially to talk about your health, especially when somebody asks you how you are. It is also used to talk about somebody’s health when you are talking to somebody else.
オックスフォード現代英英辞典
そうなんです。私がニュージーランドに来て気付いたのは、自分ではない誰か他の人のことを「○○は大丈夫です(元気です)」と言う場合にも “○○ is fine.” が結構よく使われる、ということです。
例えば先日、こんなことがありました。友人の子どもたちが順番に体調を崩していると聞いて「○○ちゃんは?」とそのうちの1人のことを聞いたら、
- Oh, she’s fine.
彼女は大丈夫よ(元気よ)
という答えが返ってきたり、うちの娘が病み上がりで学校へ行った日のお迎えの時に、先生に「娘は今日どうでしたか?」と聞くと、
- She was fine!
大丈夫だったわよ(問題なかったわよ)
という答えが返ってきました。
ただ、人に尋ねるときには基本的に “fine” は使いません。”Are you fine?” とは言わずに、
- Are you OK?
- Are you all right?
のように言います。
また、健康とは関係ない「大丈夫です」を表すときにも使われます。
例えば、これから起こることや何かしようとしていることが上手くできるか心配しているような人に対して、
- You’ll be fine.
あなたなら大丈夫よ
と声をかけたり「寒くない?」と聞かれて「大丈夫だよ」、
- Are you warm enough? −I’m fine.
「寒くない?」「大丈夫だよ」
のように返事をするときなんかにも “I’m fine” はよく使います。
「結構です」を意味する “I’m fine.”
そして、”I’m fine.” は人から何かを勧められた時や、申し出を「結構です」と断る場合にもとてもよく使います。
例えば日本語でも「ビールもう一杯どう?」と聞かれたら「いや、大丈夫」みたいに断る時に「大丈夫」という言葉を使いますよね。そんな感じです。
- Would you like another one? −No, I’m fine. Thank you.
「もう一杯いかがですか?」「いえ、結構です(大丈夫です)」 - Do you need a hand? −I’m fine. Thanks.
「手伝おうか?」「ううん、大丈夫。ありがと」
同じ「結構です」という意味ですがカジュアルな “I’m good.” もよく耳にします↓
今回は「大丈夫だよ」「問題ないよ」というニュアンスの “I’m fine” を紹介しましたが、”fine” という単語自体には他の意味や使い方があるので、また別の機会に紹介したいと思います。
■”That’s fine.” や “〜 is fine” のように、人以外が主語に来る “fine” の使い方はこちら↓