「大丈夫」ってよく使う言葉だと思いませんか?
問題ない・構わないというニュアンスで「それで大丈夫です」と言ったり、あるいは何かを断る時にも「大丈夫です」と言いますよね。
そんな、日常生活の中にとってもよく出てくる「大丈夫」は英語でどう言うのでしょうか?
実は上の「大丈夫」はどれも同じ単語で表すことができるんです。
「大丈夫」を表す英語
「大丈夫」を表せる英語表現はたくさんあります。パッと思い浮かんだものを挙げてみると、
- OK/okay
- all right
- good
- No problem.
- Don’t worry about it.
- No worries.
なんかがありますが、どれもシチュエーション・使い方によって「大丈夫」という意味で使えます。
でも、その他にも「’大丈夫’ と言えばコレ!」というぐらいよく使われる英単語があるんです。それは、
fine
です。以前、”I’m fine” は「元気です」ではなくて「大丈夫です」の意味でよく使われると紹介しましたが、”fine” は主語を人以外にして使うことも多い単語です。その代わりに「何」が主語に来るんですね。
今回はそんな “fine” を使った「大丈夫」「全然大丈夫」の表現で、私がニュージーランドでよく耳にしたり目にした3つのパターンを紹介したいと思います。
「〜で大丈夫です」は “〜 is fine”
相手の質問に対して「〜で大丈夫です(いいです)」と答える場合には「〜 is fine」をよく使います。
- Still or sparkling? −Tap water is fine. Thanks.
(レストランで)「炭酸なしですか?炭酸水ですか?」「水道水で大丈夫です(水道水でいいです)」 - Any colour is fine.
何色でもいいです(大丈夫です) - Any day other than Friday is fine.
金曜日以外なら何曜日でも大丈夫です
3つ目の例文のように、”fine” はスケジュール調整でめちゃくちゃよく使います。例えば、ミーティングの時間を「2時半でいい?」と提案された時に、
- 2.30 is fine with me.
2時半で大丈夫です
と返す感じです。「〜で問題ありません、構いません」のニュアンスですね。日本語では「2時半でオッケーです」とも言いますが、英語ではこんな場合に “OK” はあまり使いません。
この “fine” は時間に限らず、日にち・曜日・場所なんかにも使えますよ。相手の提案に対して、
- Monday 2nd October will be fine.
10月2日月曜日で大丈夫ですよ - Friday at 2pm is fine.
金曜2時で大丈夫です
のように答える感じです。
“That’s fine.” は「それで大丈夫です」「それでいいです」
“That’s fine.” は相手が言った内容に対して「それで大丈夫ですよ」「それでいいですよ」「それで構いません」と返事をする時にとってもよく使います。
- Can we push back our appointment to Friday? −Yes, that’s fine.
「アポを5時に伸ばしてもらえませんか?」「大丈夫ですよ」 - A bag will be 50 cents. −That’s fine.
「袋は50セントになります」「それで大丈夫です(構いません)」 - Is it OK if I open the window? −Yes, that’s fine.
「窓を開けてもいいですか?」「はい、大丈夫ですよ」 - Will let you know what time in the morning if that’s OK? −Yes, that’s fine.
「もし良ければ、明日の朝何時かはあとで連絡します」「それで大丈夫ですよ」 - Sorry, we don’t have an English menu. −That’s fine.
「すみません。英語のメニューはないんです」「大丈夫ですよ」
私は以前「”That’s fine.” って何だか素っ気ない表現だな」と勝手に思い込んでいて、相手に冷たい印象・丁寧ではない印象を与えないかなと不安に思っていたことがありました。ところが実際には特にそんなことはなく、普段からとてもよく使われるフレーズです。
ただ、単に “Fine.” とだけ言うと、言い方によって「分かったよ!」「もういいよ!」みたいなちょっと怒っているような印象を与えるので “That’s fine.” で覚えてしまいましょう。
“If 〜, that’s fine.” の形もよく使います
そして、”that’s fine” は会話の受け答えで使う以外にも、”if 〜” と一緒に一つの文章の中で使われることも多いです。これはどう言うことかと言うと、
- If you don’t want to 〜, that’s fine.
もし〜したくないなら、それで構いませんよ(大丈夫ですよ) - If you have to leave early, that’s fine.
もし早退しなくてはいけないのなら、それで構いませんよ(大丈夫ですよ) - If you want to speak in English, that’s fine.
もし英語で話したかったら、それで構いませんよ(大丈夫ですよ) - If you don’t have coconut oil, that’s fine. Use whatever oil you have on hand.
もしココナッツオイルがなければ、それでも大丈夫です。手元にあるどんな油でも使ってください
みたいな感じで「もし〜なら、それで構いませんよ」「もし〜なら、それで大丈夫ですよ」というニュアンスですね。
“That’s absolutely fine.” で表す「全然大丈夫です」「全く問題ないです」
私がニュージーランドで特によく使われているなと感じたのが、
- That’s absolutely fine.
というフレーズです。これは “fine” を “absolutely” で強調している表現で「全然大丈夫です」「全然オッケーです」を表す時によく使われます。「全然大丈夫」は日本語的に間違いかもしれませんが「全く問題ない」というニュアンスです。
例えば、以前に別のコラムで紹介しましたが、娘が通っていた幼稚園では子供一人一人の意思や選択がrespectされていて、何かを強制的にやらされるということは無く、
- It’s up to you. If you don’t want to, that’s absolutely fine.
あなた次第よ。もしやりたくなかったら、それで全然大丈夫(全く問題ない)よ
のように先生が言っていたり、小学校で仮装をして登校するイベントがある日でも、
- Some children may choose not to dress-up and that is absolutely fine too.
仮装しないことを選ぶ子もいるかもしれませんが、それでも全然構いません
と連絡メールに書かれていたりしました。ただの “that’s fine” よりも「全く問題ない」「全然OK」「全然構わない」というニュアンスが出るので、もし使う機会があればこちらもレパートリーに加えてみてくださいね。
“fine” の使い方はこちらも参考に
■”I’m fine” や “You’ll be fine.” など、人を主語にした “fine” の使い方はこちらで紹介しています↓
■”fine” は「結構です」と断る場合にもとてもよく使われます。そんな “I’m fine.” や “That’s fine.” はこちらで紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください↓
■”Either is fine.” は「どちらでも大丈夫です=どちらでもいいです」を表す定番の表現です↓
■誰かを心配して「大丈夫ですか?」と声をかける時に “Are you fine?” とは言いません。「大丈夫ですか?」と聞く時に役立つフレーズは以下のコラムで紹介しています↓