“No, thank you” を使わずに「結構です」を英語で

「結構です」や「いりません」「いえ、大丈夫です」のように断る場面を想像してみてください。

レストランやカフェで飲み物のお代わりを勧められた時、スーパーやお店で「レシートいりますか?」と聞かれた時。
または、友達が「飲み物買って来ようか?」なんて言ってくれたけど「ううん、大丈夫」と断るようなこともあるかもしれません。

そんな場面で皆さんはどんな表現を使って断っていますか? “No, thank you.” のワンパターンになっていませんか?

こんな時に私の周りのネイティブがよく使う表現を紹介します!

目次

“No, thank you.” は使わない?

「結構です」と断る時に “No, thank you.” は冷たく感じるから使っちゃダメ、という話を聞いたことがある方もいるかと思います。

では、ネイティブが使わないかというと、実はそうでもありません。“No, thank you.” は実際に使われています。

でも、言い方や声のトーンが結構重要なので、私も含めネイティブでない人にとっては、なかなか難しい表現だなぁとも思います。

さらに、“No, thank you.” はレストランやお店で何かを勧められて断る場合には使われるものの、誰かが「〜してあげようか?」とわざわざ言ってくれた時には、別の表現を使って断ることも多いように思います。

では、そんな時に役立つ表現を早速見てみましょう!

“fine” を使った「結構です」

“No, thank you.” 以外で一番よく耳にするのは、

(No,) I’m fine. Thank you.

だと思います。“I’m fine.” は「元気です」と学校で習ったと思いますが、実際の会話では “No, thank you.” の代わりに「大丈夫です」のニュアンスで使われることのほうが断然多いです。

  • Would you like some water? −No, I’m fine. Thank you.
    「お水いりますか?」「結構です。ありがとう」
  • Would you like a bag? −No, I’m fine. I’ll pop it in my bag.
    「レジ袋いりますか?」「結構です。カバンに入れるので」

のような感じですね。

  • No, thank you. I’m fine.
  • Thank you, but I’m fine.

も意味は同じです。“No, thank you.” の後に続けて “I’m fine.” と言うことで、“No, thank you.” とだけ答えるよりも相手に与える印象が柔らかくなります。

That’s fine.” と答えるネイティブもいますが、これは「はい、それでいいです」「いいえ、結構です」のどちらにも取れます。ちょっと判断しづらいこともあるので「結構です」とハッキリ断るには、

  • No, that’s fine.

と言えばOKですよ。

“good”、“alright”、“OK” を使った「大丈夫です」

カジュアルな「結構です」「大丈夫です」には、

I’m good. Thank you.

もよく使われます。

“I’m good.” も「元気です」を表すフレーズとしてよく知られていると思いますが、英英辞書にはこんな意味も載っています↓

used to tell someone that you have everything that you need

Cambridge Dictionary

“satisfied” のニュアンスですね。なので「(もう)要らないです」と断る場面で使えるんです。

  • Want some chocolate? −I’m good. Thanks.
    「チョコいる?」「大丈夫、ありがと」

みたいに、日常生活の中でとてもよく耳にします。
さらに、“good” の代わりに “all right (alright)” や “OK” を使った、

  • I’m alright. Thank you.
  • Thank you, but I’m OK.

なども同じ意味で使われているのを耳にしますよ。

“Don’t worry about …” で表す「結構です」

私がカフェで働いていた時に、とってもよく耳にした表現が実はもう一つあるんです。それが、

Don’t worry about it.

です。以前に “Sorry” への返し方のコラムでも紹介しましたが「ごめんね」と言われた時に返す「気にしないで」という意味でも使われます。

その「気にしないで」をちょっと応用した使い方が「結構です」を表す “Don’t worry about it.” なんです。例えば、

  • Would you like a receipt? −Don’t worry about it.
    「レシートは要りますか?」「結構です」

のように言う感じです。「レシートは気にしないで」というニュアンスですね。また、こちらが「レシートは要りますか?」と聞く前に、お客さんの方から先に、

  • Don’t worry about the receipt.
    レシートは結構です

と言ってくれたり、「お釣りは要らないよ」とお客さんが言う時にも、

  • Don’t worry about the change.
    おつりは結構です

と言う人がとても多かったです。こんなふうにサラッと「おつりは要りません」と言えたらかっこいいですよね。

“Thank you” をつけると丁寧な印象に

あなたのためにわざわざ「〜しようか?」と言ってくれたのを断る場合には、日本語でも「ううん、大丈夫。ありがとう」と言いますよね。英語でもそれは同じです。

今回紹介した “I’m fine.”、“I’m good.”、“I’m alright.” などはそのままでも使えますが、やはり “Thank you.” や “Thanks.” を付けた方が相手に気持ちが伝わります。

また、断る理由を一言添えるのも丁寧な断り方になるので、自分のためにわざわざ「〜しようか?」と聞いてくれた時なんかは「大丈夫だよ。〜だから(〜するから)。ありがと」みたいに答えられるといいかもしれません。

今回のコラムに登場したフレーズ

以下のコラムでは、今回のコラムに登場したフレーズ・表現を詳しく取り上げています。ぜひあわせてご覧ください!




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