“Sorry” と言われた時、英語でどう返したらいいのか悩んだことはありませんか?
すぐに何か言わなくては、と思っても返し方が分からなければ何も言葉が出てきませんよね。
そこで今回は “sorry” への返事で、私が実際にニュージーランドでよく耳にしていたものを中心に紹介したいと思います。
日本語では「ごめんね」に何て返す?
こんなシチュエーションを思い浮かべてみて下さい。
友達と待ち合わせをしていて、約束の時間になっても友達が来ません。5分遅れて現れた友達が「遅れてごめんね!」と言ったら、あなたは何て返しますか?
よっぽど待たされてない限り「ううん、大丈夫」と言うことが多くないですか?
あるいは、電車で知らない人の鞄が当たって「すみません」と言われたら「いえ」などと返しますよね。
日本語では「ごめんね」に対して、そんなに大したことでなければ「いえ」「ううん」といった否定の言葉を口にすることが多いと思います。
英語でも似たような表現がいくつかあるので、まずは基本的な返し方から見てみましょう。
“Sorry” への返し方
“Sorry” と言われて返すときによく使われるフレーズはこちらです↓
- That’s/It’s OK.
- That’s/It’s all right.
- No problem.
- No worries.
- Don’t worry about it.
- (It’s) all good.
どれも「大丈夫よ」とか「気にしないで」といったニュアンスが含まれているので、ちょっとした「ごめんね」に対しては、これらのフレーズがよく使われます。どれか一つを使うこともあるし、
- Don’t worry. It’s OK.
- No problem. It’s all good.
みたいにつなげて言うことも多いです。また、
No problem. That’s perfectly fine.
なんかも「本当に全然大丈夫ですよ」みたいな感じで私はよく耳にします。
また「謝らなくていいですよ」という意味を込めて返したいときには、こんなフレーズも使えますよ↓
- Don’t be (sorry).
- It’s not your fault.
- (There’s) no need to apologise*.
- You don’t need to apologise*.
*アメリカ英語では apologize
他には「謝るのは私の方です」と言いたい場合には、
I’m the one who should be sorry.
なんていう表現もあります。
相手は “Sorry” と言ったら上に書いたようなフレーズが返ってくるのに慣れているので、何も返ってこないと、ちょっと気持ち悪い感じがしてしまいます。無言になるではなく、まずは簡単なものから覚えて使ってみましょう。
日本人との “Sorry” の温度差
ニュージーランドで生活をしていると日本との違いをいろいろと感じることがあったのですが、その一つが【sorryの温度差】です。
以前働いていた職場のレストランである日、日本からワーホリで来たばかりの新人ウェイトレスの子がお客さんに料理を出す際に、持っていたお皿が傾いてお客さんのズボンにソースをこぼしてしまったことがありました。
幸いにもそのお客さんは近所に住む常連のお客さんで、ウェイトレスが “I’m so sorry.” と謝ったら、
- No problem. It’ll come out.
シミは取れるから全然大丈夫だよ
と笑顔で言ってくれたのですが、ウェイトレスの子はその後、何度も何度もお客さんに “Sorry” を繰り返していました。
確かに謝るべきことをしてしまったのですが、きちんと謝って許してもらえた後は、”Sorry” を言い続けると逆に相手を不快にさせてしまうこともあります。
謝罪の気持ちを伝えて、気持ちよく “It’s OK.” や “Don’t worry.” と受け入れてもらった後は “Sorry” をしつこく口にする必要はありません。
日本では電車がほんの少し遅れただけでも謝罪のアナウンスが何度もあるのが普通ですが、これも日本特有なものだなぁと感じます。
また、日本人が “I’m terribly sorry.” と言ってしまいそうな場面でも、英語では “Sorry.” だけで終了、なんていうこともしょっちゅうあります。このあたりは文化・習慣の違いで、それはそれでまた興味深いなぁと思ったりします。
こちらのコラムを合わせてどうぞ
謝罪の程度はいろいろですが、謝る場面や謝られる場面って日常生活で意外とよくあります。これまでに紹介した以下のコラムもぜひ参考にしてみてください。
■”(It’s) all good” の意味と使い方はこちら↓
■”sorry” を使わずに謝罪する方法はこちら↓
■日本語では「すみません」でも、英語では “Thank you” と言うことがあります↓
■「遅れてごめんね」は “I’m sorry to be late” ではありません↓
■具体的に謝る場面で使えるフレーズはこちら↓
■相手の言ったことが聞き取れなかった時にも “Sorry?” は使われます↓
■”sorry for” と “sorry about” の違いはこちら↓
■”sorry” は実は「ごめんなさい」以外の意味でもとてもよく使われる単語です↓
■”Excuse me” で表す「すみません」はこちらで紹介しています↓