「遅れてすみません」は英語で “I’m sorry to be late” ではない

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友達との待ち合わせ。
時間に遅れて到着したら、たいていの人はこう言いますよね。

「遅れてごめんね」と。

これ、英語でどんなふうに表現していますか?

今回のコラムは、よく使う表現のわりに間違えやすい「遅れてごめんね」「遅れてすみません」は英語で何て言うのか、のお話です。

この記事の目次

最もよく使われる「遅れてごめんね」

冒頭のようなシチュエーションの「遅れて(遅刻して)ごめんね」を英語で言おうとした時、

  • I’m sorry to be late.
  • I’m sorry for being late.
  • I’m sorry I’m late.

のどれかを思い浮かべるのではないでしょうか。

約束の時間に遅れて謝るときには、”I’m sorry I’m late.” が最も一般的です。”I’m sorry for being late.” も使われなくはないと思いますが、私の周りでは耳にしません。

学校では「〜してごめんなさい」を “I’m sorry for -ing” や “I’m sorry to …” と習ったような気もするので、このどちらかが思い浮かぶのも無理はないと思います。

私自身もニュージーランドに来るまではネイティブの英語に触れる機会がそれほどなかったので、”I’m sorry for being late.” や “I’m sorry to be late.” も使えると思っていました。

でも、”I’m sorry to be late” はネイティブの耳には違和感があるようなんです。さて、それは一体なぜなのでしょうか?

“sorry” の使い方のおさらい

まずは “sorry” を使った「ごめんなさい」「すみません」の表現をおさらいしてみましょう。

いつもおなじみのEnglish Grammar in Useには、またまたちゃんと解説が載っていました。本当にいいテキストですね(笑)

1. sorry to … の使い方

まずは【sorry to+動詞の原形】を使った「ごめんね」の定義を見てみると、こう書いてあります↓

We say sorry to … to apologise at the time we do something.

例えば、こんな感じで使われます。

  • I’m sorry to interrupt, but do you have a minute?
    お話し中悪いんだけど、ちょっといい?
  • I’m sorry to bother you again.
    度々すみません
  • Sorry to be a pain, but can you send me more information?
    面倒をかけて悪いんだけど、もっと詳しい情報を送ってもらえる?

2. sorry for/about … の使い方

次に “for” や “about” が後ろに来る場合の使い方は、こんなふうに解説してあります↓

You can use sorry for or sorry about (doing something) to apologise for something you did before.
・I’m sorry for (or about) shouting at you yesterday.(not sorry to shout)
You can also say: I’m sorry I shouted at you yesterday.

さて、”sorry to” と “sorry for/about” の大きな違いは分かりましたか?
その違いが “I’m sorry to be late.” と言わない理由なんです。

Forgiveness !

“sorry to do” と “sorry for doing” の違い

この違いは、定義の中に出てきた “apologise” 以降を見るとハッキリ分かりますよね。

sorry to do” は<apologise at the time we do something>なので、何かをする時の「今から〜しますけど、ごめんね」なのに対して、”sorry for/about doing” は<apologise for something you did before> なので、すでにしてしまったことを謝る「〜してごめんね」なんです。

これを踏まえてもう一度 “I’m sorry to be late.” の意味を考えてみると、何か変じゃないですか?

遅刻したという、すでに過去にしてしまったことを謝るのは “sorry to be late” ではないですよね。

でも、しつこいようですが、一番よく使われるのは “I’m sorry I’m late.” です。また、私の個人的な感覚ですが、過去のことを「〜してごめんね」と謝る場合はこんなふうに【I’m sorry+文章】で言うことのほうが断然多いように思います。

“sorry to” が持つニュアンス

今回紹介した “sorry to do” と “sorry for/about doing” の違い、私たちは意識して使い分けますが、ネイティブは当たり前ですが無意識に使い分けています。

なので、”I’m sorry to …” と言われると「おっ、これからsorryなことをされる(言われる)んだな」という感覚になるようです。

学校で習った「 sorry は【to+動詞の原形】【for+-ing】のどちらもある」というザックリした覚え方は今日で卒業しましょう!

ちなみに、到着前の「すみません。遅刻します」「いま遅れています」の表現は、下記のコラムで詳しく紹介しているので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。

“sorry” を使った表現

これまで、”sorry” にまつわる英語表現はいくつか紹介してきました。
こちらのコラムもぜひ合わせて読んでみてくださいね!↓








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