“pretty” という単語、誰でも知っていますよね。形容詞の「かわいい」という意味で覚えている人が多いのではないでしょうか。
でも実は、それ以外の意味で副詞として使われることも多いんです。
そんな、日常生活でとってもよく耳にする “pretty”。特によく使われる3つの意味と使い方をおさらいしてみましょう!
形容詞の “pretty” の意味
まずは皆さんが知っている「かわいい」の意味の復習からです。必要のない方は飛ばして読んでくださいね。
“pretty” を英語で説明するとどうなるんだろう?と思いながら英英辞書を引いてみると、こんなふうに書いてありました↓
(used most often about a woman or girl) attractive without being very beautiful
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
“without being very beautiful” という部分が気になりますが、小さい女の子を「(顔が)かわいい、きれい」と表す時などに “pretty” はよく使われます。
これは私の個人的な感覚ですが、大人の女性に対しては “beautiful” とまではいかない「上品できれい」というニュアンスで “pretty” は使われているように思います。それに対して、愛らしい感じの人や赤ちゃん、そして動物の赤ちゃんには “cute” がよく使われます。
つまり、”pretty” は「かわいい」と言うよりは上品なキレイさを表す「見た目(顔)がいい」というニュアンスです。日本人が言う「かわいい♡」は “cute” です。
そして、あまり知られていないかもしれませんが、”pretty” は人間以外に対しても使います。
pleasant to look at or listen to
The Britannica Dictionary
という意味で、例えば子どもが花を摘んできてくれたら、
- Thank you! These flowers are so pretty.
ありがとう。このお花、きれいだね(素敵だね)
みたいに言うこともありますし、素敵な家や景色にも “pretty” は使えます。
私は以前のニュージーランドの職場で、小さい女の子が私の名札を見て、
- Your name is pretty.
と言ってくれた時に「へー、”pretty” は名前にも使うのかぁ」と驚いた記憶があります。
「結構」「まあまあ」を意味する副詞の “pretty”
次に紹介する “pretty” の意味は「結構」「まあまあ」です。
日常会話ではこれらの意味で使われることがとても多く、
- How are you? −I’m pretty good. Thanks.
を耳にしたことがある人も多いのでしょうか。
この “pretty” は程度を表す副詞ですが、English Grammar in Useによると、”pretty” とほぼ同じ程度を表すのは “quite”、”fairly”、”rather” となっています。
そして、これらよりももっと上の「とても」を表すのが “very”、”extremely”、”incredibly”、”really” となっています。
なので、”pretty” は「結構」「まあまあ」ぐらいの意味になります。英英辞書の定義には、
to some degree or extent but not very or extremely
The Britannica Dictionary
と書かれているので、最高レベルよりは低いけど、わりと上、という感じです。
- Are you sure? −Yes, I’m pretty sure.
のように、形容詞の前にもってきて「結構」というニュアンスで使われることが多いです。
この、程度を表す “pretty” は口語ではとてもよく使われますが、カジュアルな表現なのでフォーマルな場面や文章では避けた方が無難です。
「ほとんど」を意味する “pretty”
最後は「ほとんど」「だいたい」という意味で使われる “pretty” です。
- 「宿題終った?」「だいたいね」
- 「それらは、だいたい一緒です」
と、これらを “almost” ではなく “pretty” を使って言うネイティブがとても多いと以前にも紹介しましたが、上の文章を “pretty” を使って表す方法を覚えていますか?正解は、
- Have you finished your homework yet? −Yeah, pretty much.
- They’re pretty much the same.
でしたね。”pretty much” で「ほとんど」「だいたい」を表すことができます。また、
- That’s pretty much it.
は、”That’s it.(これで終わり)” に “pretty mcuh” が入り込んだフレーズで、講義や会議などの終わりに「だいたいそんなところかな」といった意味で使われます。
簡単なようで奥が深い “pretty”
“pretty” は誰でも知っている単語ですが、奥が深い単語でもあります。
今回紹介した副詞の「けっこう」という意味 や「だいたい」を表す “pretty much” は、日常会話の中でとってもよく使われるので、覚えておくと必ず役に立つと思います。
会話の中で意識して “pretty” の使われ方に耳をすましてみたり、自分でも使っていくと表現の幅が広がるはずです!