「どこ行くの?」を英語で言うとすると、どんなフレーズを思い付きますか?
“Where are you going?” が真っ先に思い付きますよね。
では、”go” を使わずに言うとしたら、どんなものが思い浮かびますか?
今回は、ネイティブがとってもよく使う、”go” を使わない「どこに行くの?」を表すフレーズのお話です。
「どこ行くの?」を英語で
街でたまたま友達に会ったら「あれ?どこ行くの?」と聞いたりしますよね。
私はこんな時、ずっと “Where are you going?” ばかり使っていました。
他の言い方があるかどうかなんて考えることもないぐらい 「どこ行くの?」の基本的な表現ですよね。
でも実際には、私がこんなシチュエーションになった場合、ちょっと違うフレーズで声をかけられることも多いんです。
それは “go” を使わない代わりに、難しい単語も一切出てこない、
Where are you off to?
というフレーズです。
ネイティブがよく使う “Where are you off to?”
“Where are you off to?” はちょっとカジュアルな言い方になりますが、道で友達や知り合いにばったり会った時に、とってもよく使われる「どこ行くの?」を表すフレーズです。
私は最初、この表現を知らなくて、質問された時に答えられませんでした。
“where” も “are” も “you” も “off” も “to” も、全て簡単な単語なのに、文章になった途端に意味がさっぱり分からなくなったんです。
では、なぜこれが「どこに行くの?」になるのでしょうか?
“off” にはこんな意味があった!
英英辞書で “off” を引いてみると、こんなことが書いてあります。
away from a place
(ロングマン現代英英辞典)
そして、こんな例が載っています。
- He got into his car and drove off.
- I must be off now (=I must leave).
この “off” は「ある場所から離れて」、”to” は「〜に(行く・向かう)」というイメージなので、”Where are you off to?” が「どこ行くの?」になるんです。
これに対する答えは、”I’m just off to the supermarket” のように必ずしも「場所」である必要はなく、”I’m going to do the shopping” のように「何をしている」で答えることもできます。
“be off”、”be off to” を使った例を他にも少し挙げてみると、
- I’m off to work.
仕事に行ってきます - I’m off.
もう行くね、行ってきます - I’m off to bed now.
もう寝るね - I’m off to pick up my kids.
子ども達を迎えに行ってくるね - Off to Okinawa!
(SNSの投稿で)沖縄に行ってきまーす!
などがあります。カジュアルな表現ですが、家族や友達など親しい人の間ではこの “off (to)” は日常的にとってもよく使われます。
■”go” でも “be off” でもない、こちらもネイティブがよく使う「行く」の表現です↓
シンプルな単語で会話する
以前にも書いたことがありますが、ネイティブはとってもシンプルな単語で会話しています。新聞やテレビのニュースで使われているような難しい単語で会話しているわけではありません。
今回の “off” の使い方もそうですが、簡単な単語をいかに上手に使えるかが、会話上手のポイントかもしれませんね。
“Where are you off to?” はカジュアルな会話でとってもよく耳にするので、覚えておくと必ず役に立つと思います!