“shame” と聞いて真っ先に思い浮かぶ日本語は何ですか?
学校の授業では「shame=恥」だと習ったような気もしますが、”shame” は日常会話の中では、むしろ違う意味で使われることが多いんです。
「shame=恥」という意味だと思い込んでいる方にぜひ読んでいただきたい今回のコラムです!
“shame” って何?
“shame” を辞書で引いてみると、確かに「恥、恥になる事」という意味が書いてあります。
この意味だけを覚えている人は少なくないと思います。私もそうだったので、会話の途中で相手から、
That’s a shame.
と言われた時には、すごくビックリしました。
直訳すると「それって恥だよね」と、かなり傷ついて凹んでしまいそうなフレーズですが、実はそれは私が意味を取り違えていただけなんです。
“That’s a shame” の “shame” は「恥」ではありません。
「残念」を意味する “shame”
英英辞書には “shame” の意味として、こんなことが書いてあります。
used to say that something is a cause for feeling sad or disappointed
Oxford Learner’s Dictionary
何かのせいでちょっとガッカリして悲しい気持ちなったと表すときに使われるんですね。
そして、こんな例文が挙げられています。
- What a shame they couldn’t come.
- It’s a shame that she wasn’t here to see it.
どうでしょうか。日本語では、こんなシチュエーションで「残念だ」という表現をしますよね。
会話の中で相手が “That’s a shame.” と言ったら、その前に話されたことやシチュエーションに対して「それは残念だわ」という意味になります。
English Grammar in Useには、こんな使い方の例も載っています。
Sam isn’t feeling well, so he’s staying here. −Oh, that’s a shame./ what a shame.
こんなふうに、”That’s a shame” だけでなく、
What a shame.
もよく使われますよ。
“shame” の代わりに “pity” も使われる
また、”It’s a shame (that 〜)” や “That’s a shame” 、”What a shame” の “shame” の代わりに “pity” という単語が使われることもあります。”pity” の意味も、
used to show that you are disappointed about something
Oxford Learner’s Dictionary
で、会話の中では “shame” と同じように使われます。
- I can’t go to the party tomorrow. −Oh, what a pity./ that’s a pity.
「明日パーティーに行けないんだ」「それは残念だわ」
といった感じですね。一緒に出かける予定をしていたメンバーの1人が来れなくなった場合にも、
- It’s a pity you can’t come with us.
あなたが一緒に来れなくて残念だわ
なんていうふうにも言えますよ。
どれも口語でよく使われる
“That’s a shame/pity.” や “What a shame/pity” は、会話の中で相槌のようにも使える表現です。
また、”It’s a shame/pity that 〜” は「〜だなんて残念だな」という感じで文章の形で使われます。
どれも “I’m disappointed” ほど重たくなく、また “It’s regrettable …” などよりも、さらっと「それは残念ね」と言う場合によく使われるように思います。
会話のちょっとした場面で使えるので、フレーズごと覚えてぜひ使ってみて下さいね!
関連する英語コラムはこちら
ちなみに「恥」を表す “shame” には “a” がつきません。”Shame on you!(恥を知れ)” みたいな感じですね。
「恥」のニュアンスの「恥ずかしく思っている」は以下のコラムで紹介しています↓
■「残念」と言えば “I’m sorry” で表す「残念」もありますよね。”I’m sorry” の「ごめんね」と「残念です」についてはこちらで紹介しています↓