言おうとしていたこととは別のことをうっかり言ってしまった。
そんな、ちょっとした言い間違いをしてしまうことってありませんか?
私は以前、誰かと話していた時に “5 minutes” と言うところを “5 years” と言ってしまって、相手も自分も爆笑してしまったことがありますが、そんな「言い間違い」って英語で何て言うと思いますか?
先日ニュージーランドでバズった、保健省の大臣の恥ずかしい「言い間違い」から、英語の「言い間違い」の表現を紹介します!
“slip of the tongue” で表す「言い間違い」
何かを言おうとして、うっかり別のことを言ってしまう「言い間違い」を表すのが、
a slip of the tongue
という表現です。意図していないことをうっかり言ってしまった場合なんかによく使います。
“tongue” の意味は「舌」、この “slip” は名詞ですが日本語でも「スリップ」と言うように、ツルッと「滑る」を表すのでイメージしやすいですね。
- It was just a slip of the tongue.
ただの言い間違いだよ - He made/had a slip of the tongue.
彼は言い間違いをした - I was embarrassed by my slip of the tongue.
言い間違えをして恥ずかしかった
恥ずかしい “slip of the tongue”
先日ニュージーランドでバズった “slip of the tongue” があります。
保健省の大臣がコロナの定例記者会見で、ロックダウン中の人々の行動についてこんなことを言ったんです↓
聞き取れましたか?こう言っていたんです↓
- It is a challenge in high-density areas for people to get outside to spread their legs when they are surrounded by other people
ロックダウン中も近所を散歩をするための外出は許されているのですが、人が密集して住んでいるエリアではソーシャルディスタンスを保ちつつ散歩するのは大変だ、と言いたかったんですね。
ただ、”stretch their legs(散歩する)” と言うはずが “spread their legs(脚を広げる)” と言ってしまったので、早速いろんなところで笑いのネタにされてしまい、いろんなmemeが登場しました。
記者会見の最後では自ら言い間違いを認めて「後でみんな僕のことからかうんでしょ」と笑い、隣に立っていた保健省長官も爆笑していますね。
名詞の “slip” の意味とは?
“slip” は動詞で「(足などを)滑らせる」という意味がありますが、実は名詞になると、
a small mistake
(ロングマン現代英英辞典)
という意味があるんです。
言い間違いに限らず「ちょっとした小さなミス、間違い」といった意味で、”make a slip” で「ちょっとしたミスをする」を表します。
“slip-up” も不注意からくる「ケアレスミス、うっかりミス」を表すときによく使われますよ。
上で紹介した、ニュージーランドの大臣の言い間違いも “X-rated slip-up(成人向けの間違い)” と紹介しているメディアもありました(笑)
“slip of the tongue” とあわせて、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!