もうすぐクリスマスですね。私はこの季節になると、毎年Air New Zealandが発表するクリスマスをテーマにした動画を楽しみにしています。
そして先日、新しい動画が公開されました。
今回はその動画の中から、”You wouldn’t happen to 〜?” というフレーズの意味と使い方を紹介したいと思います!
“You wouldn’t happen to 〜?”
Air New Zealandが公開した動画はこちらです↓
エルフがサンタに「今年はニュージーランド(マオリ語でAotearoa)に入れないみたい」と伝えると、サンタがAir New Zealandのクルーにプレゼントを配達するヘルプをお願いする、といった内容です。
その中でサンタがこう言っています↓
- You wouldn’t happen to be able to help me out?
“be able to help me out” は「私を手伝うことができる」という意味ですね。
では、”You wouldn’t happen to” ってどんな意味になるのでしょうか?
“You wouldn’t happen to 〜?” の意味と使い方
上のサンタの台詞は、最後に “,would you?” が省略されています。省略せずに言うと、
- You wouldn’t happen to be able to help me out, would you?
なのですが、この、
You wouldn’t happen to (do something), would you?”
は「ひょっとして〜だったりしませんよね?」という意味で、控えめに何かを質問する時に使われるとても丁寧な表現なんです。
なので、動画に出てきたサンタはAir New Zealandのクルーに「手伝ってもらうことってできたりしませんよね」と聞いていたんですね。
そして、このフレーズの中でポイントになるのが “happen to (do something)” です。
“happen to (do something)” の意味とは?
“happen to do something” は「たまたま、偶然〜する」という意味のフレーズなのですが、これが疑問文になると、
Do you happen to (do something)?
で「もしかして(ひょっとして)〜だったりしますか?」という柔らかい丁寧な尋ね方になるんです。
“happen to” が入ることで「たまたま〜する」という可能性が低いニュアンスが出るので、”Do you 〜?” とダイレクトに聞くよりも丁寧さが増します。
質問の答えを相手がひょっとしたら知っているかもしれないような場面で「もしかして〜だったりしますか?」と丁寧に聞いたり、「もしかして〜だったらいいな」といった内容を控えめに尋ねる時に使われます。例えば、
- Do you happen to know what time it is?
今何時かご存知ですか?(ひょっとして今何時か分かったりしますか?) - Do you happen to know where I can get 〜?
〜ってどこで買えるかご存知ですか?(ひょっとしてご存知だったりしますか?) - Do you happen to have time for a quick chat?
ちょっとだけ話す時間あったりしますか? - You don’t happen to know his phone number, do you?
もしかして彼女の電話番号ってご存知じゃないですよね? - You don’t happen to have a power bank, do you?
ひょっとしてモバイルバッテリー持ってたりしないよね?
“You don’t happen to (do something), do you?” をより控えめにしたのが先に紹介した “You wouldn’t happen to (do something), would you?” で、とても丁寧な表現です。
どれも口語で使われる表現ですが、この疑問文の “happen to” はよく出てくる表現なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
“by any chance” も同じ意味で使われるので、以下のコラムもぜひ参考にしてみてください。