最近話題の新型コロナの変異株といえば「オミクロン株」ですよね。
日本ではもちろん、世界でも注目されていて英語のニュースにもよく登場しています。
では「オミクロン」は英語ではどう発音するのでしょうか?
「オミクロン株」を英語で
そもそも、今回の変異株を「オミクロン」と名付けたのはWHO(世界保健機関)です。
最初の頃は「インド株」のように、新たな変異株が確認された国名で呼んでいましたが、今年5月にWHOがギリシャ文字(Greek alphabet)を使って呼ぶと発表してからは「アルファ株」「ベータ株」「デルタ株」のようにギリシャ文字を冠した呼称が使われています。
そのギリシャ文字の15番目が「オミクロン(omicron)」です。
「変異株、変異種」は英語で “variant” と言うので「オミクロン株」は、
the Omicron variant
と言います。
「オミクロン」の発音は?
日本語で「オミクロン」と言う場合は「オミクロン」のように「ミ」を強く読む傾向がありますよね。ところが英語では最初にアクセントが来ます。
発音記号はCambridge Dictionaryによると、
/ˈoʊ.mɪ.krɑːn/
と書かれています。/OH-mee-kraan/ みたいな感じですね。ただ、”omicron” の発音に関しては英語ネイティブの間でも正しい発音は何?と話題になっていて、特にアメリカ英語では、
/ˈoʊməˌkrɑːn/
/ˈɑːməˌkrɑːn/
のようにも発音されます。/OH-muh-kraan/ や /AH-muh-kraan/ という感じです。
ニュースではどれも耳にしたことがありますが、ニュージーランドで私が見聞きする中で一番多いのは最初の/ˈoʊ.mɪ.krɑːn/ です。/ˈɑːməˌkrɑːn/ はすごくアメリカ英語っぽい響きがします。
ちなみに、WHOが「Omicronと名付けました」と発表した時は、こんな発音です↓
英語ではいくつかの発音が存在しているとは言え、日本語で「オミクロン」と言う時のように「ミ」にアクセントを置かなければ「オミクロン」で十分通じると思います。
もしくは、今なら “new variant” という言い方でも「新しい変異株=オミクロン株」を意味するので、こちらもよく使われますよ。
“VOC” と “VOI” の意味とは
WHOがギリシャ文字の呼称をつける変異株には2つの区分があります。それが、
- Variants of Concern(VOC)懸念される変異株
- Variants of Interest(VOI)注目すべき変異株
です。上のWHOの動画にも出てきていますが、今回の新しい変異株は “Variant of Concern” に分類されたことで「オミクロン」という名前が付けられました。
毒性や伝播のしやすさ、ワクチンの効果などに影響を及ぼす可能性がある場合に “Variant of Concern” に分類されるそうです。現在世界で猛威をふるっている「デルタ株」もVOCに分類されています。
“Variant of Interest” には、以前ニュースで話題になった「ラムダ株」「ミュー株」などが分類されています。
“variant” という単語はコロナのニュースに本当によく出てくる単語なので、発音も含めてしっかり覚えてしまいましょう!
■「変異株、変異種」を意味する “variant” は発音に注意です。「バリアント」ではありません↓