“exactly” を使いこなせていますか?
実はこの単語、会話でもとってもよく使われる単語です。
そこで今回は “exactly” の意味と、私が実際にネイティブからよく耳にする使い方をまとめてみました。
基本の意味は「ちょうど、まさに、ぴったり」
“exactly” の意味は「正確に」ですが「まさに、ちょうど、ぴったりの」といった意味で使われます。それより多くも少なくもなく、数や量などが「ぴったり」を強調する時に使います。
- The school bell rings at exactly at 9 o’clock.
学校のチャイムは9時ぴったりに鳴ります - It took me exactly 80 minutes to put it together.
それを組み立てるのにきっかり80分かかりました
「まったく同じ」を表す “exactly the same”
そして、”exactly” が特によく使われるのは「同じ」を強調して「まったく同じ」と言う場合です。
- What’s the difference between those? −They’re exactly the same.
「それらの違いはなんですか?」「まったく同じですよ」 - They look exactly the same to me.
それらは私にはまったく同じに見えます - My son is exactly the same age as your daughter.
私の息子はあなたの娘とまったく同じ年齢です
また、”look exactly like 〜” も誰かや何かが「〜にそっくり」を表すときの定番の表現です。「まったく同じ→そっくり」ということですね。
- She looks exactly like her sister.
彼女はお姉さん(妹)とそっくりだ(まるで同じように見える)
“exactly what/when/where/how 〜” は口語の定番
また、”exactly” は “what/when/where/how” などの単語と一緒によく使われることがとても多いです。
「正確に(厳密に)何・いつ・どこ・どのように」という意味です。
- Tell me exactly what happened.
正確に何があったのか教えて - I can’t remember exactly when I bought this.
これをいつ買ったのか正確には思い出せない
“know exactly” は「正確に分かる→よく分かる」という意味でよく使われます。
- I know exactly how you feel.
君の気持ち、よくわかるよ
以前に紹介した “He knew exactly what he was doing.” も「彼は自分が何をしているか正確に分かっていた→確信犯」という意味でしたね。
そして、”That/This is exactly what 〜” は「まさに〜」を表すお決まりのフレーズで、口語でめちゃくちゃよく使いますよ。
- This is exactly what I wanted.
これがまさに私が欲しかったものです - That’s exactly what I was thinking.
それ、まさに私が思ってたことだよ
疑問文の “What/Where/Why exactly”
相手に正確な答えを求める時に疑問文で使われるのが、”What/Where/Why exactly 〜?” のパターンです。
“exactly” がなくても意味はほぼ同じですが、”exactly” が入ることでより具体的な答えや説明を期待しています。
- Where exactly did you find this?
これ、いったいどこで見つけたの? - What exactly is AI?
AIって一体なに? - What exactly is the problem?
いったい何が問題なの? - So, what exactly do you do?
具体的には(仕事は)何をされているのですか?
相槌で使うと「そのとおり」
誰かと会話をしていて「まさにその通り」と答える時ってありますよね。そんな時にも “exactly” が大活躍します。
- Everything is too expensive these days. −Exactly!
「最近何もかも高いわ」「ほんとその通り」
私の友達に “Exactly!” を本当によく使う人がいるのですが、もう口癖みたいになっています。
また、”Yes” と答える代わりに “Exactly.” とも言えますよ。
- You mean I shouldn’t trust him? −Exactly.
「彼を信じないほうがいいってこと?」「その通り」
否定の “not exactly”
“not exactly” は「’まったくその通り’というわけではない→ちょっと違う」という部分否定の意味になります。
- It wasn’t exactly what I wanted to do.
それは私がやりたかったこととはちょっと違った
また、何かを聞かれた時の返事として “not exactly” だけでも使いますよ。”Yes” だけど完全には “Yes” ではない、という含みがあります。
- I heard that you started your own business. –Not exactly.
「新しいビジネスを始めたって聞いたよ」「ちょっと違うんだ」
あるいは、完全に違っていたとしても「違います」を柔らかく表現するために使われることもあります。はっきり否定しないことで表現を和らげるというテクニックで、言いにくいことや相手の意見に反論する時によく使われますよ。
- He is not exactly my type.
彼はそんなに私のタイプではない - It’s not exactly the smartest thing to do.
そんなに賢明ではないね(そうするのは全く賢明ではない)
■「not+the best(最上級)」の婉曲的な意味での使い方はこちらで紹介しています↓
“exactly” は「正確に」という意味だけで暗記してしまうと使いにくい単語なので、どの単語と一緒に使うのかというコロケーションで覚えてしまうといいと思います。