“visit” も “go” もどちらも皆さんよくご存じの単語だと思います。では、
- I visited Kyoto over the weekend.
- I went to Kyoto over the weekend.
この2つの違いは何なのでしょうか?
今回は “visit” の基本的な使い方のおさらいと、”visit” と “go” の違いをまとめてみました!
“visit” の基本的な使い方
“visit” と “go” の違いの前に、”visit” の基本的な使い方をおさらいしておきましょう。もう知ってるよ!という方はここは飛ばして読んでくださいね。
“visit” は「〜を訪問する・訪れる」という意味で、
visit+場所/人
が基本の使い方です。”visit” の後ろに前置詞は必要ありません。なので、”visit to 〜” や “visit at 〜” とは言わないので注意してくださいね。
※”visit” には名詞の意味もあり、名詞の場合は “(a) visit to 〜” で正解です。
- I bought it when I visited Italy 10 years ago.(× visited to Italy)
10年前にイタリアを訪れた時にそれを買いました - I’m going to visit my grandma this weekend.(× visit to my grandma)
今週末おばあちゃんを訪ねるつもりです
その他にも “visit” は、病院やクリニックを「訪れる」、幼稚園・学校などを「(見学で)訪れる」なんかにも使われる単語です。ウェブサイトに「アクセスする」という意味でもよく使われますよね。
“visit” と “go” の違いとは?
冒頭の2つの文に話を戻しましょう。それぞれを訳してみると、
- I visited Kyoto over the weekend.
週末に京都を訪れました - I went to Kyoto over the weekend.
週末に京都に行きました
ですよね。でも、日本語で話す時に「訪れた」とは言わずに「行った」で済ませてしまうことも多くないですか?私なら、週末に京都に行ったことを友達に話すとしたら「京都に行ったよ」と言うと思います。
では、いつ “visit” を使えばいいのでしょうか?
これは英語の定義を見てみると納得です↓
【visit】
Cambridge Dictionary
to go to a place in order to look at it, or to a person in order to spend time with them
つまり、単に「行く」のではなく「その場所を見たり(観光したり)誰かと時間を過ごすために行く」というのが “visit” なんですね。「そこで時間を過ごすために」というのがポイントです。
実際に「旅行・観光で(国・都市・観光スポット)を訪れる」や「(誰かに)会いに行く」を表す時にとてもよく使われるのはそのためです。
そして次に “go” の定義を見ると、”visit” との違いが一目瞭然です↓
【go】
Cambridge Dictionary
to travel or move to another place
この “travel” は「旅行する」ではなく、単に「移動する」ぐらいの意味です。なので、”go” には「何かをするため」というニュアンスは含まれず、単にどこかへ「移動する」を表しています。
これらの違いを頭に入れて、改めて冒頭に出てきた2つの文を見てみましょう。
- I visited Kyoto over the weekend.
- I went to Kyoto over the weekend.
1は「観光するなどの時間を過ごすために京都に行った」、そして2は単に「京都へ行った」です。
口語では “go” や “come” で表すことも多い
上で紹介したのが “visit” と “go” の定義上の違いですが、実際の会話では日本語と同じように “visit” の代わりに “go (to)” で済ませることも実は多いんです。
- I bought it when I went to Italy 10 years ago.
10年前にイタリアに行った時にそれを買いました
ただ、「人に会いに行く」の場合は「go to+誰」とは言えないので「go and see+誰(もしくは go see+誰)」あるいは「go to 〜’s(もしくは 〜’s house)」で表したりします。
- I’m gonna go and see my grandma this weekend.
今週末おばあちゃんに会いに行くつもりです - I’m gonna go to my grandma’s (house) this weekend.
今週末おばあちゃんの家に行くつもりです
また、”visit” は “go (to)” だけではなく、”come (to)” の意味も表すので、その場合は口語ではこんなふうに言うこともあります↓
- More than 2 million tourists visited Japan last month.
200万人以上の旅行者が先月日本を訪れた
→More than 2 million tourists came to Japan last month.
200万人以上の旅行者が先月日本に来た - Our grandchildren visit us every summer.
毎年の夏、孫たちが訪ねて来ます
→Our grandchildren come and see us every summer.
→Our grandchildren come to our house every summer.
毎年の夏、孫たちが会いに来ます
みたいな感じですね。さらに、”come to visit 〜(〜を訪ねて来る、〜に会いに来る)” なんていう表現もあって、こちらもよく使われます。
- Our grandchildren come to visit us every summer.
毎年の夏、孫たちが訪ねて来ます - My cousins are coming to visit us this weekend!
今週末、いとこたちが遊びに来るんだ!
みたいな感じですね。
“visit” はとっても基本的な単語なので、しっかり使えるようにしておきたいですね。今回は紹介しきれなかった【名詞の “visit” の使い方】はまたの機会に取り上げたいと思います。
“visit” に関連する英語コラム
■「実家に帰る」「帰省する」も “visit” を使って表すことが多いです↓
■”Are you visiting?” は知っていると意外と役に立ちますよ↓
■”visit” よりも気軽に使える「会いに行く・来る」の表現はこちらで紹介しています↓
■”visit” やそれ以外の単語で表す「旅行に行く」はこちら↓
■「(国・都市)を訪れる」と言いたい時に役立つ、世界の観光地の都市名の英語表現はこちらで紹介しています↓