皆さん、海外旅行などで英語の単語だと思って使ってみたら「あれ?通じない…」という経験はありませんか?
私は初めてのホームステイ先で、トレーナーを買いたくて思いっきり英語っぽく発音した(つもり)にも関わらず、発音の悪さも手伝って全く通じず、結局は絵を描いて伝えたという経験があります(笑)
このコラムでは、発音が上手にできなかった、とかそういう問題ではなく、英単語だと思って英語っぽく発音しても、そもそも英語ではそう言わないので通じない、という類いのものを紹介していきたいと思っています。
今回は「トレーナー」「ガラス」「ビニール袋(レジ袋)」の英語表現を取り上げます!
「トレーナー」を英語で言うと?
冒頭にちらっと「トレーナー」の話が出てきたので、まずこれからいってみましょう。
「トレーナー」を英語で言う時によく使われるのが、
sweatshirt
です。英語の “trainer” とは、”train” に「訓練する、鍛える」という意味があるので、これに “-er(〜する人)” がくっついて「調教する人、調教師」やパーソナルトレーナーのような「トレーナー」というのが一般的なイメージです。
他には、”trainer” は「スニーカー」という意味でも使われますが、何れにしても日本語の洋服の「トレーナー」の意味はありません。
今考えると、私のホストマザーは「この子はいったい何が欲しいんだ???」となったのもうなずけます(笑)
「ガラス」って英語でなんて言う?
次は「ガラス」です。
カタカナだし、響きがいかにも英語っぽくて通じそうですよね。
でも、残念ながら英語では「ガラス」ではなく、
glass
が正解です。発音は /ɡlɑːs/ なので、真ん中の「ラ」を強く読まないといけません。
ちなみに、水などを飲む時に使う「ガラスのコップ」は “a glass” です。コップになると急に数えられる名詞になるので注意してくださいね。
「コップ」といえば、英語の “cop” は「お巡りさん」という意味なのはよく知られていますが、これはかなりインフォーマルな言い方なので、ちゃんと言うときには “police officer” と言いましょう。
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では「窓ガラス」は英語でどう言うかご存じですか?
「窓=window、ガラス=glass」なので、”window glass” と言ってしまいそうですが「窓ガラス」は、
window
window pane
なんです。英語では「窓」も「窓ガラス」も “window”。ちょっと不思議ですよね。
あと、車の「フロントガラス」なんかもいかにも英語っぽいですが、正しくは “windscreen” と言います。イギリス英語では “windshield” とも呼ばれますが、ここでも “glass” は使われないんですね…。
「ビニール袋」って英語でなんて言う?
最後は「ビニール袋」の英語名です。
最近では袋が有料だったりしますが、海外では、ビニール袋自体をそもそも販売していないこともあります。地球環境保護の観点からも「ビニール袋」はよく話題になるので、ぜひ覚えておきたい単語です。
ビニールも英語だし、バッグも英語だし、これはゼッタイ通じるでしょ!
と、自信満々に “Can I have a vinyl bag?” と言ってみましょう。…通じません。
「ビニール袋」やスーパーの「レジ袋」は英語では、
plastic bag
と言います。直訳すると「プラスチックの袋」です。
日本語では「プラスチック」と言うと、プラスチックの食器・プラスチックスプーン・プラスチックの下敷きなど、わりとしっかりしたかたい素材を指すことが多いですが、英語ではペラペラのビニール袋にも “plastic” という単語を使います。
ちなみに、発音はプラスチックではありません。 /ˈplæs.tɪk/ なので、プラスティックです。「ラ」を強く読むことにも注意してくださいね。
「英語っぽいのに通じない単語たち」
こんな感じで、英語っぽいのに通じない単語たちを少しずつ紹介していけたら、という思いで始まったこのシリーズ。
次の「通じない単語たちシリーズ2」では、生活に密着した「家の中にある物」を取り上げています↓
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