今回のテーマはズバリ「日本で海外出身の人と話す機会があった時に、何を質問するか?」です。
「出身は?」「何で日本にいるの?」と聞くこともあると思いますが、他にも「こんな話題から入ったらいいな」というものがあるんです。
もちろん、これが正解!というものではないので、ちょっとした参考になればいいなと思います。
話のきっかけになる話題は何がいい?
以前、コラムで「話のきっかけ」について紹介しました。
“How are you?” の次に何を話したらいいんだろう…?とお悩みの方はぜひ参考にしていただきたいのですが、その中に【相手から情報を引き出す】というポイントがあったのを覚えていますか?
相手から引き出せる情報はいろいろありますよね。冒頭にも書いたように、出身地だったり、日本にいる理由も聞いてもいいかもしれません。
その際、”Why are you in Japan?” はちょっと不躾な感じがするので、失礼にならずに聞く方法は以下のコラムを参考にしてくださいね↓
ちょっと話が逸れましたが、出身地や日本に来た理由以外にもう一つ、これを聞くといいかなと私が思うポイントがあります。
「日本にはどれぐらいいるのですか?」と質問してみる
そのポイントとは「日本にどれぐらいいるのか」です。簡単に言えば「日本にいる期間」ですね。
- How long have you been in Japan?
- How long have you been here?
なんかは話を進めていく上で結構重要なポイントだと思います。
私はニュージーランドに住んでいて、初めて会う人と少し長く話す機会があったら「ニュージーランドにはどれぐらいいるの?」と、本当によく聞かれます。
私は見た目も思いっきりアジア人で、英語もネイティブではないので、話したら外国人だと分かると思います。なのでそう聞いてくるわけなのですが、これって会話のヒントがたくさん詰まった質問だと思うんです。
「日本にはどれぐらいいるの?」と聞くと、普通はそれに答えてくれます。
しかも、期間だけ答えるのではなく、別の都道府県に住んだことがある人は、それも教えてくれたりすることが結構あります。例えば「東京に3年で、その前は大阪に5年いたよ」みたいな感じですね。そうすると、そこからまた話を膨らませることもできます。
また、長くいる人は「仕事で」などと情報を付け加えてくれることがあったり、そうでなくても「お仕事ですか?(Are you here on business?)」のように次の質問につなげやすいですよね。
期間が短い人には「ご旅行ですか?(Are you visiting?)」など、日本に来た目的を聞いてみてもいいと思います。
日本にどれぐらいいるのかを聞くと、そこから自然な流れで、相手の答えに合わせていろんな方向に話を持っていけるのが、この質問のいいところです。
でも「期間」を質問すると、もう一ついいことがあるんです。
外国人=日本のことを知らない、とは限らない
もう一つのいい事とは、先ほど紹介した内容を少しだけ発展させたことです。
実は、上のようなことを考えていた時に、ちょうどこんなYouTube動画を見つけました↓
日本に10年住んでいるというアメリカ出身のBobbyさんが、ある日本人に “Welcome to Japan” と言われたという話から始まり、外国人に聞くべき質問として【日本にいる期間】を挙げています。
海外出身の人でも、日本に長く住んでいる人は日本での生活に慣れていると思っている人が多いので、そんな人に “Do you know Japanese Sake?” や “Can you eat Japanese Sushi?” と聞くと「ふざけた質問だな」と思われる恐れがある、と云うくだりが出てきます。
私はかなり興味深い話だなと思いました。
もちろん、全員がそう思う訳ではないだろうし、質問する側も悪意はないと思うのですが、言われた方は確かに複雑な気持ちになるかなと思います。
私はニュージーランドに10年住んでいてそんな嫌な思いをしたことはありませんが、もし「Welcome to New Zealand」と言われたら「え…?10年住んでるんですけど」と心の中で思うと思います。
日本で海外出身の人と話すときにも「どれぐらい日本にいるの?」と尋ねてみたら、確かにもっと別の質問ができるなぁと、とても共感しました。
会話のポイントは「キャッチボール」
今回は会話の糸口の一つとして「日本にいる期間」を質問する、というのを紹介しました。
相手がどんなバックグラウンドを持っているのかが分からない場合には、この質問は結構役に立つのではないかと思います。そこからいろんな質問につなげて会話を楽しんでくださいね。
また、何を聞いたら失礼か?だけを意識するのではなく、相手に質問したらそれについて自分のことも話す、というのも大事なポイントです。
一方的に質問するだではなくて、会話はキャッチボールだということを忘れないでおきたいですね。