新しい人と知り合いになった時って、出身地の話になることも多いですよね。
そこで今回は、英語で自己紹介をする時や会話の中で相手に質問する時の【出身地】にまつわる表現を紹介したいと思います。
「私は〜出身です」「出身はどこですか?」「〜のどちらの出身ですか?」「〜生まれ…育ちです」「生まれも育ちも〜です」など、ネイティブがよく使う表現を紹介します!
「私は〜の出身です」を英語で言うと?
「私は〜出身です」を表すフレーズと言えば、
I’m from 〜.
が基本ですよね。確かに、私の周りのネイティブもこのフレーズを使って「私は〜出身です」を表しているのをよく耳にします。
あなたが日本人で、相手があなたが日本人だということを知っている場合には “I’m from Japan.” ではなく、”I’m from 地名.” で表現するのがいいと思います。
ただ、これ以外にも出身を表す時によく使われるフレーズがあります。それは、こんなものです↓
I’m originally from 〜.
“originally” が入ることで「もともとは〜の出身です」というニュアンスになります。
日本人の場合は、出生国を “I’m from Japan.” とシンプルに表せる人が多いと思いますが、ニュージーランドには移民がとても多いので、「もとは〜の生まれです」というふうに生まれた国を表現する人も多く、そのあとで「どこに/いつ移住した」や「どこで育った」を表す文を続けることで、出身を表すことがあります。
では、これらの表現を次に見てみましょう。
「〜生まれ…育ちです」を英語で言うと?
「出身はどちらですか?」と聞かれて、生まれた土地と育った土地が違う場合などには「〜生まれで…育ちです」なんていう表現をしますよね。
これらを表すときには、こんな表現を組み合わせて言うことが多いです↓
- I was born in 〜.
〜で生まれました - I grew up in 〜.(I was raised in 〜)
〜で育ちました - I moved to 〜.
〜に引っ越しました/移住しました - I was born and raised in 〜.
生まれも育ちも〜です
例えば、”Where are you from?” と聞かれた場合には、いろんな答え方ができます。
- I was born in Osaka, and I grew up in Tokyo.
大阪生まれ、東京育ちです - I was born in Tokyo but moved to Kyoto when I was five.
東京生まれですが5歳の時に京都に引っ越しました - I’m from Osaka. Born and raised.
- I was born and raised in Osaka.
生まれも育ちも大阪です - I’ve lived in Tokyo all my life.
生まれてからずっと東京です
“Where are you from?” の答えは、必ずしも出生地(国)である必要はありません。自分が育った場所を答える人もいます。
また、転々と引越しをしているような人は、一言で表現しにくいので、上のように「〜で生まれたけど…に引っ越して」のように答える人もいますよ。
生まれも育ちも同じ場合は “born and raised” がとってもよく使われます。”raised” の発音は「ライズド」ではなく /reɪzd/ なので注意です。
■”grew” の発音は意外と間違えている人が多いので、こちらも参考に↓
「出身はどこですか?」を英語で
次は、相手に「ご出身はどちらですか?」「どちらの出身ですか?」と尋ねるときのフレーズです。
これは、先ほど紹介した文を疑問文にするだけなので簡単ですね。
Where are you from?
どちらの出身ですか?
もしくは、以前にコラムでも紹介した「ここの出身ですか?」「地元の方ですか?」と聞くこともあります。
- Are you from here?
ここの出身ですか?ここが地元ですか? - Are you from around here?
この辺りのご出身ですか?
一見海外の出身っぽく見えても、その国に長く住んでいそうな場合には、”Where are you from?” とは聞かずに、敢えて “Are you from around here?” と聞いたりすることもありますよ。
「〜のどこ出身ですか?」を英語で
例えば「イギリス出身です」と言われた時に「イギリスのどちらのご出身ですか?」と、もっと具体的な場所を聞きたい時ってありますよね。
そんな「(国名)のどこですか?」と聞く時によく耳にするのは、こんなフレーズです↓
- Where in 〜?
- Whereabouts (in 〜)?
- Which part of 〜?
ニュージーランドでは “Whereabouts?” を耳にすることが圧倒的に多かったのですが、これは地域性があるようです。
上の3つのフレーズを使うと、こんなふうに聞くことができます↓
- I’m from the UK. −Oh, whereabouts (in the UK)?
「イギリス出身です」「(イギリスの)どの辺りですか?」 - I’m from the US. −Where in the US?
「アメリカ出身です」「アメリカのどこですか?」 - Whereabouts in the UK are you from?
イギリスのどちらのご出身ですか? - Which part of the US are you from?
アメリカのどちらのご出身ですか?
それに対して「〜だよ」と答えが返ってきたら「イギリスの○○に行ったことがあるんだ」「アメリカの○○に友達が住んでるんだ」のように話を広げることができますよね。
少しだけ注意したい “Where are you from?”
相手の出身地を尋ねるフレーズとして、”Where are you from?” を紹介しましたが、海外の多国籍の国においては少しだけ注意した方がいいかもしれません。
相手の見た目だけで推測して初対面でいきなり “Where are you from?” や “Where are you originally from?” と聞くのはあまりおすすめしません。
移民の子孫も多いニュージーランドには、見た目が白人ではないニュージーランド生まれ・ニュージーランド育ちもたくさんいるので、中にはこの質問を快く思わない人たちもいます。
相手がその国の言語を流暢に話していたり、その土地のアクセントで話している場合にはなおさらです。そんな時には “Are you from around here?” と聞いたり、会話をしていく中で自分のことを先に話したりしてもいいと思います。
相手が旅行者だったり、その土地のものではないアクセントがあったり、明らかに海外から来ているのが分かる場合には、会話のきっかけとして “Where are you from?” はよく使われますよ!
“What’s your background?” も覚えておきたい
他にも、相手の出身を知りたい時によく使われるフレーズが、
What’s your background?
です。”background” には「(何かの)背景」という意味以外にも「(人の)生い立ち、経歴」といった意味があります。
このフレーズは特に海外では覚えておくと役に立つし、実際によく使われます。その理由は「母親はA国の出身で父親はB国の出身で、私はC国で生まれ幼少期を過ごしたけど、そのあとはD国で長く暮らしている」みたいな人もたくさんいるので「ここ出身!」と一つに絞れないことがあるからです。
そんな人にとっては “Where are you from?(どこの出身なの?)” よりも、”What’s your background?” の方がもっと自由に答えられるので、好まれる聞き方だったりします。
必ず “What’s your background?” を使いましょうということではありませんが、こう聞かれた時に意味がわかるように、そして答えられるように準備しておくことは大事かなと思います。
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