「列」というと、どんなものを思い浮かべますか?
お店の前にできている行列の「列」、映画館や劇場・飛行機などの座席の「列」、さらにエクセルにも「列」と「行」がありますよね。
これらの「列」を英語で表すと、どうなるでしょうか?単語の暗記ではなく、ちゃんとイメージで理解できていますか?
さらに「最前列」「後ろから3列目」といった日常生活で役に立つフレーズもあわせて紹介します!
行列の「列」は英語で?
まずは「行列」という意味の「列」。
以前、「並んでますか?」って英語で何て言う?というコラムで単語を2つ紹介したのを覚えていますか?
まず1つは、多くの人が思い浮かべる “line” です。英英辞典で意味を調べてみると、
a group of people standing one behind the other who are waiting for something
Cambridge Dictionary
・I had to wait/stand in line for three hours to get tickets.
となっています。でも、”line” はアメリカ英語なので、イギリス英語寄りのニュージーランドではほとんど耳にしません。その代わりに使われるのが “queue(キュー)” です。
この”queue” が、以前のコラムで紹介したもう一つの「行列」を表す単語でしたね。
いつも長蛇の列ができているレストランは、”There’s always a long queue outside the restaurant.” なんていうふうに表せます。
「最前列」「後ろから3列目」は英語で?
次は、映画館や劇場・飛行機などの座席の「列」です。これには、
row
が一般的によく使われます。では、”row” はどんな意味なのかというと、
a line of things, people, animals, etc. arranged next to each other
Cambridge Dictionary
です。では、”queue/line” との違いは何なのでしょうか?それは、それぞれの定義を見れば分かります。
“queue/line” は “one behind the other” なのに対して、”row” は “next to each other”、つまり【横並び】です。なので、映画館や飛行機の【横に連なった】座席の「列」には “row” が使われるんですね。
- the front/first row (of seats):(座席の)最前列
- the back/last row:最後列
- the fifth row:5列目
- the third row from the back:後ろから3列目
のようになります。ただ、飛行機の座席のように「〜列目」の数字が大きい場合には、
- I was sitting in row 34.
私は34列目に座っていました
のように言うことが多いと思います。また、飛行機の非常口のところにある少し足元のスペースが広い座席は “exit row seat(s)” なので、覚えておくとどこかで役に立つかもしれませんね。
エクセルの「列」は英語で?
最後はExcel(エクセル)の「列」です。
仕事でエクセルを使っている方も多いと思いますが、Excelには「行」と「列」があります。実はこれに関しては、
行 → row
列 → column
なんです。そうなると、どっちがどっちだか分からなくなりそうですね…。
そんな時には、先ほど紹介した “row” のイメージを思い出してください。”row” は【横並び、隣り合った】というイメージでしたよね。なので、セル(マス目)が横に連なっているのが “row” です(下の画像の赤い部分)。
逆に、”column” には「円柱」という意味があります。誰もが一度は写真で見たことのある、パルテノン神殿の立派な円柱を思い出してもらうと分かりやすいですが、あれが “column” です。
垂直方向に伸びるのが “column”(上の画像の青い部分)なので、エクセルの “row” と “column” はそれぞれが持つ単語のイメージで理解すれば簡単ですね。
“in a row” も覚えておきたい
“row” を使ったイディオムに、”in a row” というものがあります。
以前に、2日連続などの「連続」を英語でなんていう?というコラムでも紹介しましたが、”in a row” を使うと「〜日(年)連続」が簡単に表せてしまいます。
“in a row” は会話にもよく出てくる表現なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!