“kind of” というフレーズがありますよね。
これ、どんな意味を思い浮かべますか?
“What kind of 〜?” のような「種類」という意味の “kind of” が最初に思い付いたかもしれません。
でも、その他にも口語でよく使われる便利な “kind of”、そして “my kind of 〜” のような使い方もあるんです。
今回はこの3つの “kind of” の意味と使い方を紹介します!
「種類」「タイプ」を表す “kind of”
“kind” には「種類、類い、タイプ」という意味があるのはみなさんご存じですよね。
一番よく知られている “kind of” は、こんなものだと思います↓
- What kind of music do you like?
どんな(種類の)音楽が好きなの? - It’s a kind of virus.
それはウィルスの一種だ - He loves all kinds of animals.
彼はあらゆる種類の動物が大好きだ - She’d never do that. She’s not that kind of person.
彼女はそんなことしないよ。そんな(タイプの)人じゃないもん
こんなふうな “kind of” はとてもよく使われますよね。
でも、それ以外にも形のちょっと違う、”〜 of any kind”、”〜 of some kind”、”〜 of this kind” のようなものもあります↓
- I don’t eat animal products of any kind; meat, fish, dairy, eggs, etc.
肉も魚も乳製品も卵も、どんな種類の動物性食品も食べません - Scams of this kind are becoming more common.
このタイプの詐欺はよく見られるようになってきている
みたいな感じですね。
表現を曖昧にぼかす “kind of”
“kind of” は口語では、表現を曖昧にしたり和らげるときにも使われます。
「〜だ」と言い切らない「ちょっと」「なんか」みたいにぼかすニュアンスですね。
アメリカ英語では “kinda” と発音されたり、書かれたりすることもありますが、意味は “kind of” と同じです。
- I’m kind of busy now.
今ちょっと忙しいんだ - I’m kind of jealous.
ちょっと嫉妬してる - The bar is a bit hard to find. It’s kind of hidden.
そのバーはちょっと見つけにくいよ。ちょっと隠れてるんだ - This movie really sucks, but I kinda like it.
この映画、超つまんないけどなんか好き
のような感じです。
また、”Kind of.” は単独で返事としても使われて「まあね」のような、YesともNoともはっきり言わない、はぐらかすようなニュアンスになります。
- Are you hungry? −Kind of. You?
お腹空いてる? −まあね。君は?
“my kind of 〜” の意味とは?
“one’s kind of 〜” という表現を見たことはありますか?
私は以前、女性雑誌の最新号の広告で、こんなコピーが使われているのを目にしました↓
- It’s my kind of magazine.
これは直訳すると「私の種類の雑誌」になってしまいます。でも、それでは意味がちょっと分かりにくいですよね。
実は “my kind of 〜” は「私の好きな感じの〜」「私好みの〜」という意味になるんです。
- This is my kind of food!
これ、私好みの料理だわ! - He’s just my kind of guy.
彼はまさに私のタイプだわ!
となります。映画や海外ドラマなどでもわりとよく出てくる使い方なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
“kind of” は結構使える!
今回紹介した中でも、曖昧な表現にする “kind of” は口語でとてもよく使われます。
「〜です」と言い切らずに「ちょっと〜」みたいなニュアンスを出せるので、覚えておくと役に立つと思います!
■イギリス英語では “sort of” がとてもよく使われていて、”sort” は動詞で使われることも多い単語です↓