「ちょっと挨拶しに来たよ」「おばあちゃんにちゃんと挨拶したの?」「〜に挨拶してくるね」
こんな「挨拶をする」を英語で表す場合、どんなふうに表現していますか?
和英辞書を引いてみると「挨拶をする」を意味する単語も載っていますが、実は普段の日常会話ではあまり使われないんです。
今回は、ネイティブが普段よく使うちょっとした「挨拶する」の表現をお届けします!
「挨拶する」に “greet” は使わない?
試しにオンライン辞書weblioで「挨拶する」と入力してみましょう。すると、
greet somebody
と出てきます。「挨拶をする=greet」はわりとよく知られているかもしれませんね。
でも実は、日常生活のちょっとした「(〜に)挨拶する」には “greet” はほとんど使われません。
“greet” は「挨拶をする」という動作そのものよりも「(挨拶をして)迎える=welcome」というニュアンスでよく使われる単語です。なので、
- They came out to greet me.
は「私に挨拶をするために出てきた」なのですが、それはただ挨拶をしに来たのではなくて「迎えに(歓迎しに)出てきた」というニュアンスになります。
そこで、迎えるニュアンスではない、単なる「挨拶をする」という動作を表す場合には、こんなシンプルな表現がよく使われます。
“say hello/hi” で表す「挨拶をする」
ネイティブが日頃よく使うカジュアルな「挨拶する」は、こんなフレーズです↓
- say hello
- say hi
- say goodbye
つまり、直訳すると「hi/hello/goodbyeと言う」ですね。なんとも簡単な表現ですが、これが本当によく使われます。
「挨拶する」を直訳すると思い浮かびにくいてですが、ニュアンスはバッチリ伝わってきますよね。
“say hello/hi/goodbye” の使い方
“say hello/hi/goodbye” は後ろに “to 誰” をつけて「〜に挨拶をする」という形でもよく使われます。
使い方はとっても簡単。少しだけ例を挙げてみましょう。
- I just came to say hello/hi.
Just dropping by to say hi/hello.
挨拶だけしに来たんだ - Just wanted to say hello/hi.
ちょっと挨拶したかっただけなんだ - Just thought I’d pop in to say hi.
挨拶しにちょっと寄ろうと思って - I’ll go say hello to Joe.
ジョーにちょっと挨拶してくるよ - Say hello to Grandma.
おばあちゃんにご挨拶しなさい - Tom, come and say hello to Auntie Betty.
トム、こっちに来てベティーおばさんに挨拶しなさい - Did you say hi?
ちゃんと挨拶した?
(ちゃんと「こんにちは」したの?) - He didn’t say goodbye before leaving.
彼は挨拶しないで(さよならを言わないで)行っちゃったよ
どれもフォーマルなかしこまったものではなく身内や友達・知り合いに「こんにちは」と声をかけるような「挨拶する」ですが、
- We had to say goodbye to my dog last night.
昨日の晩、飼っていた犬にお別れしなくちゃいけなかった
みたいに、”say goodbye to 〜” は死に際するときにも使われます。
「よろしく」も “say hello” で表せる
“say hello/hi to 〜” は「〜によろしく伝える」を表すときにもよく使われます。
- Please say hello to your family.
ご家族によろしくお伝えください - Say hi to her for me.
彼女によろしく言っといてね
のような感じですね。その場にいない誰かに相手が会うときに「よろしく伝えて」と言ったりしますよね。その使い方です。そして、ちょっと形を変えると、
- Mike says hello.
マイクがよろしくって言ってたよ - Tell Vicky I said hello.
ヴィッキーによろしく伝えてね
のようにも使えます。”say hello/hi” は普段からよく使われるので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!
■英語のいろんな挨拶はこちらにまとめています↓