地名ではない “manchester” の意味とは?

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「マンチェスター」と言えば、何を想像しますか?

イングランドの都市「マンチェスター(Manchester)」を思い浮かべる人がいるかもしれません。

あるいは、サッカー好きの人なら、そのマンチェスターを本拠地にする「マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)」を思い浮かべるかもしれませんね。

でも実は、ニュージーランドでは生活雑貨店で売られている “manchester” があるんです。
一体、何だと思いますか?

Manchester United

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“manchester” の意味とは?

サッカーチームでも地名でもない “manchester” とは、オーストラリアとニュージーランドで使われる英単語です。なので、辞書によっては載っていないものもあります。

では、その “manchester” はどんな意味なのかと言うと、

items for the home made of cotton, linen, etc., such as sheets, pillowcases, or tablecloths
(Cambridge Dictionary)

綿やリネンなどで作られた「シーツ、枕カバー、テーブルクロスなど」と書かれていますね。

ニュージーランドでは、上に書かれたようなものや布団カバー・ベッドカバーなどの綿製品を総称して “manchester” と呼びます。

特にお店でよく使われる単語で、私はニュージーランドに来た当初、ニトリ的な生活用品店の店内に “Manchester” と書かれた看板があるのがすごく不思議だったのですが、これはシーツや布団カバーなどが置いてあるコーナーが “manchester department” と呼ばれるからなんですね。

“manchester department” には綿製品だけではなく、枕や掛け布団などの寝具も置かれていたりします。

manchester

“manchester” と呼ばれる理由

オーストラリアとニュージーランドでは、なぜシーツや布団カバー・タオルなどのリネン類が “manchester” と呼ばれるのでしょうか?

これは文字通り、イングランドの都市「マンチェスター」と深い関係があるようです。

マンチェスターはもともと羊毛製品の製造・取引で発展していたのが、その後に産業革命が起こると綿織物工業で劇的な発展を遂げます。

マンチェスターで生産された綿織物は世界へ輸出され、綿製品における世界最大の市場にまで成長したとのことです(Wikipediaより)。

それらの綿織物製品が遠く離れたオーストラリアやニュージーランドで輸入されると、”manchester goods” と呼ばれ、それが “manchester” へと変化を遂げていった、ということのようです。

この “manchester” の意味は、おそらくオーストラリアとニュージーランド以外では使われていないので、知っていても使う機会はあまりないと思いますが、綿製品の歴史を感じるようで興味深いネーミングだなと思い、紹介してみました。「磁器」を “china” と呼ぶことがあるのと似ていますね。

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