“There is 〜” の使い方。”〜 is there” の違いとは?

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こんな場面を想像してみてください。同僚がジョンを探しにあなたのところにやってきました。

そこで「ジョンはそこにいるよ」と言うとしたら、

  1. There is John.
  2. John is there.

のどちらが正しいと思いますか?もしくはどちらも正しいと思いますか?

今回は基本だけど意外と間違えがちな「〜がいる、〜がある」を表す “There is 〜” と “〜 is there” の使い分けをおさらいします!

この記事の目次

“〜 is there” が意味する「〜がいる、〜がある」

先に答えから言ってしまうと「ジョンはそこにいるよ」は、

  • John is there.

が正解です。「主語+be動詞+there」で「(主語)はそこにいる、ある」を表します。

何のひねりもないですが「そこに」に引っ張られてしまうと、”There is 〜” で文章を始めてしまいそうになります。

では、なぜ “There is John.”  とは言わないのでしょうか?

“There is 〜” の意味と正しい使い方

“There is 〜”、”There are 〜” というフレーズは学校でも習いましたよね。ここでもう一度使い方をおさらいしてみましょう。

英英辞書で “there” を引いてみると、こんなことが書いてあります↓

We use there is and there are when we first refer to the existence or presence of someone or something

Cambridge Dictionary

「〜がいる、〜がある」と、誰か・何かの存在を初めて話題に上らせるときに使う形式が “There is/are 〜” なんです。そのことがすでに話に出てきている場合には使いません。

新しい情報を話に登場させるのが “There is/are 〜” なので、この「〜」の部分には “a/an/any/some/no ○○” といった表現がくることがとても多いのが特徴です。

  • There is a cat on the roof.
    屋根の上に猫が一匹いるよ
  • There are some cookies on the table.
    テーブルの上にクッキーがあるよ
  • When I was done I realized there was no toilet paper.
    トイレをし終わった時にトイレットペーパーが無いことに気付いた
3453 There

ふつうは “There is/are 〜” の「〜」の部分には「the/my/your ○○、名前」のような表現は来ません。

それは、これらは聞き手と話し手が互いにすでに認識している特定のものを表すときに使うからですね。それって【新しい情報を登場させる】というルールと矛盾してしまいます。例えば、

  • × There is the cat on the roof.

といきなり言われたら、”the cat(その猫)” と限定された猫は一体どの猫なのか、頭の中に「?」が浮かんでしまいます。

すでに話題に上がっていた猫のことを言うなら、

  • The cat is on the roof.
    その猫は屋根の上にいます

のほうがナチュラルです。しつこいようですが、初めて話題に上らせるわけではないので、”There is 〜” の出番ではないんです。

“There is/are …” で文章を始めると、相手は「自分が知らない新しい情報が来るんだな」「新しい話題が来るんだな」と無意識のうちに認識します。なので、相手が知らない「〜がいる、ある」と言いたい時には “A 〜 is there” ではなく “There is 〜” のほうが断然ナチュラルなんです。

“Is 〜 there?” と “Is there 〜?” の違い

ちなみに「ジョンはそこにいる?」と聞く場合には、”John is there.” を疑問形にした、

  • Is John there?

となります。これは電話で「ジョンさんいますか?」とカジュアルに聞く場合なんかにも使われます。

それに対して、”There is 〜” で表す文章を疑問文にする場合には、

  • Is there a petrol station near here?
    この辺にガソリンスタンドはありますか?

のように “Is there 〜?” という語順になります。”there” の位置の違いだけに見えますが、文の構造が違うので注意してくださいね。

今回取り上げた “There is 〜” と “〜 is there” は見た目は似ていても、全く別物なんですね。会話にとにかくよく出てくる表現なので、たくさんの例にふれて、感覚的にしっかり使い分けられるようになりましょう!

■”There is 〜” と “There are 〜” の違い・使い分けはこちらで紹介しています↓

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